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瀬山亜津咲に聞く、ゴールド・シアター最新作(2ページ目)

ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団の瀬山亜津咲さんが、この夏さいたまゴールド・シアターに振付、新作を発表! 昨年好評を博したワーク・イ ン・プログレスに続き、今回は満を持しての本公演を開催します。ここでは、公演に先駆け瀬山さんにインタビュー。創作法やゴールド・シアターへの想いについてお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

バレエガイド


2013年の第二回開催時は、創作段階で試験的に上演を行う
ワーク・イ ン・プログレスの形で成果発表をされています。

瀬山>2013年の発表時はあくまでもワーク・イン・プログレスということで、こうやって作品をつくるんだという過程をみなさんに体験していただくことが一番の目的でした。彼らの本来のスタイルというのは、脚本が与えられ、役柄が与えられ、台本を覚えて……という行程がきちんとある。でも私の作り方は、こちらが投げかける質問に彼らが答えることで、身体を動かしていくというもの。自分を探らなくてはならないので、悩んで悩んで出していただいたところがあって……。

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クリエイションの模様


彼らが自身の持っているものを出すことが第一歩だったし、ひとりひとりの輝きというのは重視したところです。みなさんからいろいろ出していただいた中から、これはあなたでしょう、あなたはこれでしょう、と私が感じた彼らひとりひとりの美しさをチョイスして発表しました。もし観た方の中で何か感じるものがあったとしたら、それはやはりゴールド・シアターの方々が持っているものなんだと思います。

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クリエイションの模様


あそこで語っていた話は、ご自身の体験に基づいたすごくリアルなもの。私はたぶん彼らのお子さんより年下で、孫のような年の差がある。そんな目上の方に対して、“ああしてください、こうしてください”といろいろ指示を出すのは失礼なことかもしれません。けれど一緒に時間を過ごす内にだんだん心を開いてくれて、“ああ、こんなことを打ち明けてくださるんだ”というところまでいけた。とてもありがたかったし、作り手にしてみればこの上ない喜びがありました。


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2013年ワーク・イン・プログレス(C)Matron



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