Z指定のゲームは、売りにくい?
専用の仕切りを使って、150cm以上の高さの場所に設置します。
「Z」に指定されると、まず18歳未満の人には売ることができません。そして、お店での陳列にも制限が加わります。まず、Z区分だけの棚を作らなければいけません。スポーツとか、アクションとか、シューティングとか、そういうゲーム売り場によくあるジャンルと一緒に陳列できないんですね。そしてZ区分の棚は、子どもが見れないように150cm以上の高さに設置しなければいけません。
テレビCMや、プロモーションビデオ、試遊台などにも制限が加わります。基本的には、対象年齢外の人、あるいはそういう過激な表現を好まない人が見なくてすむようにする、ということですよね。
しかしそれは当然、大々的なプロモーションができない、ということでもあります。ですから、ゲームを販売する時、CEROレーティングが「D」になるのか、「Z」になるのかというのが大きな問題になります。特に、多くの人にすでに面白さが認知されたシリーズ作品であればまだしも、サイコブレイクのような新規タイトルはCERO「Z」だと、プロモーションでそれなりの苦戦が考えられます。
パッケージはD指定だけど、予約特典のダウンロードコンテンツでZ相当の表現に
「Z」指定でなければ、テレビCMなどもしやすくなります
もちろん、この「ゴアモードDLC」は予約者の中でも18歳以上しかもらうことはできません。また、今後このダウンロードコンテンツを販売する予定もないとしています。
この方法だと、ダウンロードコンテンツを使わない限りは「D」基準の表現ですし、レーティングも「D」ですから、プロモーションの制限がかかりません。当然、プロモーション時に使われる画像、映像の表現も「D」の基準の範囲内、ということになります。お店の棚も他のゲームと分けられなくて済みますし、プロモーション映像も流せます、CMもできます。
一方で、過激な演出も含めてゲームを楽しみたいという人は、明確な意思でもって予約をしてダウンロードコンテンツを使えばいいわけです。表現の自由や多様性の確保と、必要な規制、という観点から考えた時、この方法は非常に前向きで建設的に思えます。