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旬のアイドル、このコンピ一枚で!(2ページ目)

スタジアムクラスにフェス、そして小さな会場までと様々なアイドルが見られるこの季節! どうせ見るならこれから”推しがい”のあるグループがいい…そんな人におすすめのコンピCDが発売されました。その裏話とアイドルシーンの現状について、CDに関わったアイドルイベンターに聞いてみました。

大坪 ケムタ

執筆者:大坪 ケムタ

アイドル・タレントガイド

アイドルイベンターとしてのニヤリなツボとは?

――もう今はどこのライブハウスもずいぶんアイドルイベント増えましたよね。もう全国から売り込みとかあると思うんですが、どんな基準で出演させてます?

「自分のイベントの場合は、最低1曲はオリジナルがあること。その動画を資料なりYoutubeなりで見られること。あとはコンセプトでもビジュアルでもいいからインパクトですね。売れるかどうかは運営のやり方なのでアドバイスとかはしないけど、インパクトだけでもあった方が対バンの組み合わせを考える時に有利ですよね」

――やっぱり対バンの組み合わせは考えます?

「すっごい考えますよ! 5グループ呼ぶとしたら、希望としては2つは集客的にも強めのグループ、ひとつはオープニングアクト的に使いたい、新しいグループを入れておきたい。そして残り2つのうち、ひとつは絶対冒険したいんですよ。『こけるか、いけるか』みたいなのを入れておきたい。それでヲタさんから叩かれたりもするけど(笑)」

――そういうのがハマった時はイベントオーガナイザーとしては快感ですよね。

「現場では「良かった、、、」ってホッとしてて、その後、ツイッターとかでエゴサして良い反応のツイートが多いとニヤニヤする(笑)逆に叩かれてるツイートが多いと、鬱になります。1番困るのが、これだ!ってブッキングした時に、セットリスト(曲順)が微妙なグループ。アイドル運営側もセットリストに関しては、もっとちゃんと考えてほしいですね。前に出るグループがロック系かアイドル系かで頭にやる曲を変えるくらいの勝負勘は持っておいてほしいですね。フロアにいるヲタさんの予想を良い意味で裏切れないのはグループとして、ちょっとどうなの?って思うこともあります。自分がタイムテーブル出すのが遅いのもありますけど、、、」

――たしかに毎回同じ曲順じゃねえ。

「nano-CUNEさんとかはライブ始めてからすぐに10曲くらい用意していて、イベント毎にセットリスト変えたりして、普段は地元でしか聴けない曲も東京の主催イベントなら聴ける、みたいな差別化をやってましたね。やっぱりお客さんは皆お金払ってきてるわけだから、いつも同じセットリストじゃ『じゃあ今回はいいか、また次もあるし』ってスルーしてもいいやってなっちゃう」

――アイドルの数は増えてるとおっしゃいましたけど、実際のところお客さんは増えてます? 「首都圏アイドルヲタ1万人説」なんてのも聞いたことありますけど。その中でぐるぐる回ってるという。

「現場ではアイドルのライブを見に来る人の数は少しづつですけど増えているように見えますね。90年代までのアイドルはホールとかでコンサートっていうメジャーのアイドルがほとんどだったので、年に数回しかライブを見る機会がなかったけど、今はアイドルライブの本数とライブをやる箱が増えて、気軽にアイドルを見に行ける機会が増えたことが大きいかと思います。ネットでニッチな情報が手に入るようになったのもそうだし。あとは一般の人たちの中で「ヲタク」に対して苦手意識が無くなってるから、すんなりアイドルに入ってこれる人も多くなってるのもあります。まあ、どこまでを「ヲタ」って呼ぶのかによって微妙に変わるかもしれないけど」

――さてそろそろコンピの話も聞きたいんですが、ちなみにどういう基準でこのメンバー選んだんですか?

「今、面白いところって感じですね。その中でローカル感ていうのは少なからず意識しましたね。東京でもあるけど、町田市のミラクルマーチでご当地感あるからいいよねとか。完全に主観ですけど(笑)もっと曲数増やして2枚組とかの話もあったんだけど、1枚のCDを通して聞いてもらえなくなるのがいやで1枚にしました。それで曲数は絞るけど、そのかわり安くしようと思ったんです。けっして予算が無かったからとかでは無いです(笑)」

――いや本当、「名前は聞いたことあって評判いいけどまだ見たことない」くらいのいいセレクトだなあと思いますね。たぶん来年の今ごろ見たら、すげー人気出てるところもいれば、もうとっくに解散してるところもいそうな(笑)。

「実際にこのコンピレーションがリリースされてすぐにTnyGinAは全員卒業しちゃいましたからね(涙)。でも本当にそういった旬なグループを揃えたつもりです。ただ、これ出してから周りの東京のアイドルグループから『東京の方が差別されてる!』って言われるんですよねえ。だから次が出せれば東京編かもしれません(笑)」

――じゃあ改めて収録してるグループについてひとことずつ。

「WHY@DOLLとミルクスは北海道の期待の星ですね。アイリスは元テクプリというグループで、メンバーが卒業したのを機に残ったメンバーで楽曲も全て新しくして再出発。C-Styleは木更津のヤンキー系アイドルという、2つの真逆のコンセプトを組み合わせた異色のグループで、個人的にはこういう所に必ず入れたくなりますね(笑)。ミラクルマーチは楽曲も良くって、東京なのに地元の催し物やお祭りに出てるようなご当地アイドル感がいいんですよね。こけぴよはメンバーの平均年齢が低いんですが、独自の世界持ってますね。たかがアイドルみたいな感じで見たら驚きますよ。3776はさらに独特ですね(笑)。とにかく楽曲が凄い!この子らを地元のおじいちゃんおばあちゃんが応援してるんだったら凄いな静岡と」

――個人的にも3776はインパクトあって生で見たい1組です。

「あとJumpin'も呼びたいんですけど、なかなか東京出てきてくれないんですよね。なのでせめてCDで(笑)せのしすたぁは曲も良いですけど、ライブのパフォーマンスが最高です。CAMOUFLAGEも音の厚みがあって、各メンバーも個性的でライブパフォーマンスも楽しいんですよ。TnyGinAは…全員卒業でこれは貴重なCDになりましたね(笑)。いとしまPR隊は良い意味でザ・ご当地アイドルな感じで、望郷感というか、こういうコンピやごちゃ混ぜなイベントに入ると光るんですよね。MilkShakeも長崎のアイドルで正統派らしい魅力があって、機会があれば東京に来て欲しいグループです(取材後、東京でも初ライブ)」

――聞いたら実際ライブ会場に足運びたくなります。生で見たらまたルックス込みで夢中になっちゃうんでしょうね~。

関連リンク
WHY@DOLL
ミルクス
アイリス
C-Style
ミラクルマーチ
こけぴよ
3776
Jumpin'
せのしすたぁ
CAMOUFLAGE
TnyGinA
いとしまPR隊 Lovit's!
MilkShake
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