ビューティティップス/妊娠期の肌&髪のトラブル

妊娠線や髪質の変化はなぜ起こる?

妊娠中は肌、ボディ、髪と体全体に、ホルモンの作用などで今までなったことのない症状がでてきます。今回は髪に起こる変化と、妊娠線のできるメカニズムについてお話します。

中野 あおい

執筆者:中野 あおい

ビューティティップスガイド

 妊娠・出産後の髪の毛

妊娠中に髪の毛の量が増えた、体毛が濃くなった、髪がパサつくなど、普段とは違う反応にびっくりされる妊婦さんも多いようです。でもこれは自然な経過で、出産後は元に戻ります。

ではなぜ、そのような変化が起こるのでしょうか? 妊娠前は2種類の女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)が、生理周期に沿ってバランスよく分泌されています。しかし妊娠すると、プロゲステロンの分泌が急激に増えます。プロゲステロンは皮脂を増やすので妊娠中のニキビにも影響を与えますが、その他に毛髪の成長を促す作用も。そのため、抜けるはずの髪が抜けずに成長し続けるから多毛になったり、体毛が濃くなったりするんですね。

髪がパサついたりするのは、お腹の赤ちゃんに栄養がいっているので、お母さんの髪に栄養が行き届いていない可能性があります。たんぱく質やビタミン、ミネラルなどをバランスよく摂るようにしましょう。

産後は、プロゲステロンの分泌量が通常に戻り、それに伴って本来であれば抜けていたはずの髪が一気に抜け落ちます。だいたい3か月後位から大量に抜けて一時的に髪が薄くなってしまいますが、時間が経つにつれて落ち着いていきます。


妊娠線ができるメカニズム

妊娠線は、お腹やヒップ、バストや太ももなどにできる断裂跡のこと。赤ちゃんを支えられる身体になるために、体重増加、加えてヒップやバスト、そしてお腹も大きくなるなど様々な変化が急激に起こります。皮膚の表面は一緒に伸びることができますが、伸縮性を持たない皮膚内部では、急激な変化に対応しきれずに断裂し、赤紫色の線状斑が生じてしまうのです。
きちんとケアすれば妊娠線も最小限に

きちんとケアすれば妊娠線も最小限に


妊娠線は、出産後徐々に目立たなくはなるものの、残念ながら完全に元に戻すことは難しいと言われています。そのためお腹が大きくなり始める頃から、妊娠線のケアを始めましょう。

まずは体重コントロールで、急激なサイズアップを防ぐこと。そして、肌の弾力を保つために潤いを与えて、柔らかいハリのある状態にしておくことが大切です。最近ではたくさん妊娠線専用のケアクリームやオイルが出ています。お気に入りのものを見つけて、毎日のケアに取り入れてみてくださいね。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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