似ているようで違う走りっぷり!
まず、背面タイヤが目を惹くフォード・エコスポーツは、フィエスタ譲りのハンドリングの良さが光る。フロアは少し高めで見晴らしがいいのに、重心の高さを感じさせないから街中はもちろん、コーナーが続く山道もスイスイ走れるし、高速道路での直進安定性の高さも見逃せない。使い勝手では、横開き式リヤゲートを開けると、開口部の大きなラゲッジが出現し、後席を倒せば1238Lの大容量になる。子ども2人がいる4人家族でも日常使いなら十分な実用性を備えているといえるだろう。
プジョー2008は、良くも悪くもパワートレーンの出来が目立っている。シングルクラッチの5速ETGはMT車からの乗り替えならすぐに慣れるだろうが、ATやCVTしか乗ったことのない人は面食らうかもしれない。
1.2Lの3気筒エンジンは、82ps/5750rpm、118Nm/2750rpmのスペックから想像するよりも粘り強く、大人4人乗車でも高速巡航をこなしてくれる。決して速くはないが、エンジンそのものの出来映えは印象的だ。
さらに、フラットに倒れる後席など積載性も良好で、荷室と後席背もたれの裏側には荷物が出し入れしやすいように滑りやすいガイドレールが用意されている。
ルノー・ルーテシア譲りの1.2L直列4気筒ターボと6速DCTの組み合わせは、低速走行時にトルクの薄さを若干感じさせるシーンがあるのはルーテシアよりも80kgほど重いせいもあるかもしれない。
ルノー・キャプチャーは256万9000円の「ゼン」、267万2000円の「インテンス」の2グレード。スリーサイズは全長4125×全幅1780×全高1565mm
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