「小容量=廉価モデル」の概念をくつがえすおいしさを実現!
いままでたくさんの炊飯器を試してきましたが、規定合数の7~8割で炊くのが一番おいしい……というのがガイドの実感。しかし、浅くて平たい羽釜のメリットは、規定の合数に近い容量で炊いてもしっかりおいしいところ。ということで、まずは3合で炊いてみました。炊飯時間は約50分前後。最上位と同じ仕様というだけあって、ふっくらとおいしい炊きあがりです。「少量炊きは安かろう悪かろう」の概念を、見事に払拭してくれした。次に「小容量だからお茶碗一杯からでもおいしく炊けるのがメリット」という特徴を試すべく、1合を炊飯。しかも、夕飯に間に合わな~いという状況を想定して「急速モード」で試してみました。取扱説明書にも書いてある通り、少し固めなのですが、しっかり弾力もありおいしく炊きあがっていました。炊飯時間は40分弱…そんなに速くは炊けませんでした。「お弁当のご飯炊くの忘れた!」という状況に対処するのは難しそうです。
30時間までおいしく保温できる「うるつや保温」
少容量釜でも長時間保温に対応しているのが、珍しいところ。裏ぶたが二重構造になっていて、保温時のパサつきを抑える「うるおい二重ぶた」と、人工知能AIとうるおいセンサーが釜内のごはん量を推測し、季節に関係なく最適な保温温度にコントロールする「保温見張り番」で、30時間の長時間保温を実現しています。実際に24時間保温してみたところ、ご飯の状態は全く問題なし。次に、少量の保温はさすがに難しいか?と、お茶碗2杯程度の量で30時間保温を試してみました。さすがに30時間ともなると、フタを開けた瞬間に保温臭をやや感じましたが、ご飯の食感は炊いた時とほぼ変わりなく、白米のままでもおいしく食べることができました!3.5合炊きでも、2人家族なら長時間保温してしまうこともあるので、保温の劣化が少ないのはうれしいですね。
小容量高性能炊飯器こそ、これからのスタンダード!
今まで、4人家族が雛型だった日本も、2人以下の少人数世帯が50%を超えつつあります。また、3食ご飯を食べる人も減り、子育てファミリーでも一度に炊くご飯は3合以下が多いのが現状です。そんな時代の変化を考えると、小容量でスペースを取らず高性能でおいしく炊ける炊飯器は、これからのスタンダードとして定着していく予感がしました。ガイドが少し気になっているのが「炊き込み・おこわ」が2合までということ。白米は3合で充分でも、来客などで炊き込みご飯を作りたい時に2合だとやや少ないと感じてしまいます。たまにしか無いことですが、そのために5.5合を選択するという声も聞きますので、時期モデルではぜひ、炊き込み3合までOKにして下さい!
参考:メーカー製品サイト「極め羽釜・NP-QA06型」