質問で印象がよくなる人の特徴
職場で一目置かれている人は質問の仕方がうまい
質問で印象がよくなる人の特徴を、「内容」と「伝え方」にわけて見てみましょう。
【印象がよくなる質問の内容とは】
■先見力がある
先を見通した質問は一目置かれるだけでなく、気づきを提供できる人として大事にされます。
与えられた情報の中だけで疑問点を探すのではなく、その先も視野にいれて質問するように心がけることからはじめてみましょう。
■洞察力がある
全体を俯瞰しつつ、大事なところは詳細をしっかり拾った質問ができる。そんな人は、リーダー、まとめ役に適任な印象を与えます。洞察力のある質問は一朝一夕にはできませんが、背景と目的に注目して話を聞く訓練が有効です。
■知識があることがわかる
質問には知識レベルが透けてみえます。ビジネスシーンにおいて、自分の専門分野の知識は高いに越したことはありません。地道に知識をつけ、わからない点は自分で調べてから質問するようにするといいでしょう。
【印象がよくなる質問の仕方(伝え方)とは】
■配慮がある
忙しそうにしている人にはタイミングを見計らって質問する。相手に手間をかけないよう、調べられるところは自分で調べる。相手が批判に感じないよう、柔らかいトーンで伝える。
■わかりやすい
何を聞きたいのか、伝え方がわかりやすくシンプル。事前に自分の頭の中で整理してから質問するので、伝え方が整理されている。
■柔らかい表現にして伝える
気持ちのよくない質問をしなければならないシーンでも柔らかい表現に変えて伝える。
×「失敗したらどう責任をとるつもりですか?」
○「万が一の時の対策についてもお考えだと思いますが、念のためそれについてもお話しいただけますか?」
次はNG例から学んでみましょう。
質問で印象が悪くなる人の特徴
質問の仕方に気を遣っていないだけなのに損をしてしまう人もいる
質問の仕方に無頓着なだけで決して悪気はないのに、質問の癖で損をしてしまう人の特徴を「内容」と「伝え方」にわけて見てみましょう。
【印象が悪くなる質問の内容とは】
■質問内容が初歩的過ぎる
なんでもかんでも質問。自分で調べようとしない。前例などから導き出す類推思考にからきし弱い。
■仮説での質問が多すぎ
「もしこれがダメだったら」「先方に断られた場合」「納期が間に合わなかった時には」といった仮説での質問ばかりする。無駄な質問が多く相手をイラつかせる。
■質問といいつつ自分の話をする
「何か質問ありますか」といった問いかけに対し、自分の感想や意見を述べる。質問といいつつ聞きたいことはなく、自分の言いたいことを話すのみ。
【印象が悪くなる質問の仕方(伝え方)とは】
■威圧的
表情や声のトーンが高圧的。批判めいた伝え方も多い。上から目線に聞こえたり、責められているように感じる。
■長い
前置きや背景が長く、なかなか聞きたいことがわからない。2つ、3つと質問を一緒にし、質問者が一度に答えにくい聞き方をする。
■答えのない質問をする
「どれだけ間違えば気が済むの?」「いつのなったら覚えるんだ?」といった、答えようのない質問をする。
良い例、悪い例を見て、質問をするときの伝え方も大事だとお分かりいただけたかと思います。では、具体的にどのよう点をおさえたらいいのか。次のページでは、質問上手の代表として、職務質問をするおまわりさんと、聞き上手な銀座ホステスさんから、具体的に気をつけているポイントを学びましょう。