話し方・伝え方/好印象を得る・注目を集める

質問で印象がよくなる人、悪くなる人(2ページ目)

「質問」は足りない情報を確保し求められた成果を達成するための大切なスキルです。使い方によっては、相手を心地よくさせることや、さりげなく自分をアピールすることもできます。しかしながら、質問で印象をよくする人がいる一方で、印象を悪くしてしまう人もいます。その違いを受け手側の視点から探ってみましょう。警察官の感情に配慮した質問術や、銀座ホステスの地雷を踏まない質問術など、プロの技もご紹介します。

藤田 尚弓

執筆者:藤田 尚弓

話し方・伝え方ガイド

質問の5つの落とし穴

質問が違った意味で悪く伝わってしまう

他意のない質問が悪くとられてしまうこともあるので注意

・質問の落とし穴1 尋問に聞こえる

声のトーンや表情、質問のスピードなどに気をつけないと、尋問のように聞こえてしまうことがあります。

例)ミスをした部下に対して
「なにが原因なの?先方には報告した?どうやってリカバリーするつもり??」

単に情報を知りたいという気持ちで質問した場合でも、責められているように感じて過度に反応する場合もあります。

■質問の落とし穴2 話したくないことを聞かれ不快に

相手が好んで話している話題の中にも、聞かれたくない質問というのはあるものです。

例)海外でビジネススキルを学んだという話をしている人に
「どこの大学にどのくらいの期間行かれたんですか?え、2週間ですか?!」

悪気なくした質問が相手を不快にすることもありますし、配慮のない人だという印象になってしまうことも。

■質問の落とし穴3 批判や攻撃だととられる


悪意なくした質問が、受け手にとっては批判や攻撃と感じる場合があります。

例)相手の出したデータに対して
「この数字の出所はどこですか?信頼できるところのものだと思いますが、平均値よりもモードを見たほうがいい気がしませんか?」

内容だけでなく、表情や声のトーン、文脈の中で判断されてしまうので誤解が生じるケースは少なくありません。

■質問の落とし穴4 理解度や知識レベルが伝わる

質問の内容によっては、理解や知識レベルの低さが露呈してしまうこともあります。

例)会社から郵送する文書で
「相手が会社の時は『ごちゅう』(御中)って書くんでしたっけ?」

確認するのは大事なことですが、初歩的なことを自分で調べる手間を惜しむと残念な印象に。

■質問の落とし穴5 相手をイラだたせる

批判に聞こえるような質問だけでなく一般的な質問でも、タイミングや回数、ニュアンスなどによって、相手に不快感を与えてしまうことがあります。

例)指示を受けた部下が急いでいる上司に何度も質問
「○○の部分もいつもどおりで大丈夫ですか?あ、そうだ、出来上がりはいつもどおり夕方でいいんですよね?」

質問は相手に答える時間をかけさせるものでもあります。タイミングや回数などを配慮しないと、空気が読めない人という印象に。

質問の効能と落とし穴をチェックしたところで、次にどんな人が質問でトクをして、どんな人が損をしてしまうのか具体例を見ていきましょう。内容と伝え方の2つの観点から解説します。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます