三重の観光・旅行/三重の観光スポット

迫力満点からくり山車 大四日市まつり(3ページ目)

三重県四日市市の「大四日市まつり」は毎年8月第1土日曜日に開催される市民のためのお祭りです。音楽隊やおどりフェスタ、獅子舞、和太鼓もあります。特に見応えがあるのが、「郷土の文化財と伝統芸能」が披露される日曜日の15時半以降。ユニークなからくり山車が一斉に入場して披露されます。

大石 ゆう

執筆者:大石 ゆう

三重ガイド

甕破り(かめわり)

その昔、司馬温公と言う政治家が子供達と遊んでいた時に、一人の子供が誤って甕に落ちてしまいました。そこで、大切な甕を割って落ちた子を救ったと言う中国・宋時代の逸話に基づいた山車です。
大四日市祭り

甕割りの山車です。子どもの人形の演技に見応えがあります。

昭和20年の空襲で焼失しましたが、平成2年に四日市商店連合会によって再建されました。山車の高さは約6メートルあります。

大念仏

今から600年~700年ほど前に、西日野町の西明寺(現在の顕正寺)に現れた魔障を封じこめるために住職が祈念したのが始まりと言われています。
大四日市祭り

大念仏は大きな太鼓が登場します。

直径約2メートル、長さ約3メートルの大型の太鼓と直径約1メートルの大型の鉦を使って行われます。

肩に担いだ太鼓と鉦を、念仏代わりに決まった回数(9打は「南無不可思議光如来」、10打は「帰命盡十方無碍光如来」)を打ち鳴らしながら練り廻るさまは、迫力満点ですよ。

こちらは県指定無形民俗文化財です。

鯨船

鯨船は一つだけではなく、いくつかの地区が保有していて、それは華やかで勇壮な演技を見せてくれます。子供たちからも人気が高い山車のひとつです。
鯨船

鯨船の演技です。少年が主役です。

今年の鯨船は、特別参加の勢州組がお披露目をします。

大四日市まつりの山車や郷土芸能は、もっとあります!

今回ご紹介したのは、お祭りに登場する山車と伝統芸能の一部です。諏訪神社の境内では、獅子舞が6組の他に、市指定無形文化財のお諏訪踊り、つんつく踊りも披露されますよ。

諏訪太鼓は市内に40近く団体があり、太鼓の響きはあちこちで響きわたります。また、今年は松寺の石取祭も登場するのが楽しみです。

ぜひ一度、大四日市まつりに来てみませんか? きっと素晴らしい山車と郷土芸能に出逢えますよ。

大四日市まつり
■日時 毎年8月第一土曜日と日曜日に開催
■場所 近鉄四日市駅周辺
■電車でお越しの場合
・東京 ⇒ 新幹線(1時間40分)⇒ 名古屋 ⇒ JR快速みえ(30分)⇒ JR四日市
・名古屋 ⇒ 近鉄特急(30分)⇒ 近鉄四日市
・大阪(難波・上本町)⇒ 近鉄特急(2時間)⇒ 近鉄四日市
■車でお越しの場合
・東京IC ⇒ 東名高速(3時間50分)⇒ 名古屋IC ⇒ 東名阪(50分)⇒ 四日市IC(20分)⇒ 四日市
・大阪 ⇒ 阪神高速(30分)⇒ 松原IC ⇒ 西名阪(22分)⇒ 天理IC ⇒ 名阪国道(1時間5分)⇒
亀山IC ⇒ 東名阪自動車道(15分)⇒ 四日市IC ⇒(20分)⇒ 四日市
大四日市まつり公式サイト

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます