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迫力満点からくり山車 大四日市まつり(2ページ目)

三重県四日市市の「大四日市まつり」は毎年8月第1土日曜日に開催される市民のためのお祭りです。音楽隊やおどりフェスタ、獅子舞、和太鼓もあります。特に見応えがあるのが、「郷土の文化財と伝統芸能」が披露される日曜日の15時半以降。ユニークなからくり山車が一斉に入場して披露されます。

大石 ゆう

執筆者:大石 ゆう

三重ガイド

 岩戸山はからくり人形と山車が見ものです

美しい女性は、「アメノウズメノミコト」です。古事記に記されている天照大御神がお隠れになった天の岩戸の前で踊った女神です。
大四日市祭り

岩戸山のアメノウズメノミコトです。こちらは美しい女神様。
 

ところが、大きな鉦鼓(しょうこ)の音が鳴り響くと、驚いて正体を現します。女神はタヌキだったのです。
岩戸山

正体がばれたタヌキです。

腹鼓をうちながら睾丸(こうがん)をふくらませる演技が面白く、一瞬の早変わりが見どころとなっています。

次の写真では睾丸が大きくなっていますよ。
岩戸山

タヌキの睾丸が膨らむ岩戸山の山車です。

最初の山車は、幕末から明治初期の頃につくられましたが戦災で焼失しました。現在のからくり人形と山車は昭和63年に本町通り商店街の人たちによって、ほぼ手づくりで復元され、幕や彫刻、装飾品なども次第に整えられてきたものです。

ウズメノミコトの頭は人形師・八代目玉屋庄兵衛の作で、上品で優しい顔をしています。人形の演技の時の伴奏の三味線、横笛などの和楽器も商店街の人たちの演奏です。お祭りに備えて練習が欠かせません。

狸を驚かせるために作られた大入道。狸が化けたアメノウズメノミコト。同じ狸をテーマにした山車ではありますが、ずいぶん違う意味があり、面白いものです。

次は興味深い逸話を持つユニーク山車の数々を紹介します
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