メキシコではテキーラよりもビールが人気
メキシコといえば、テキーラを思い浮かべる人が多いと思いますが、実は世界で6番目にビールの消費量が多い国。ビールは、食事、スポーツ観戦、仲間との団らんの時などで日常的に飲まれています。メキシコにはクアテモック・モクテスマ社と、グルーポ・モデロ社の2大ビール会社があり、およそ20ブランドの国産ビールが販売されています(クラフト・ビールをのぞく)。近年では、クラフト・ビールも増加傾向にあり、より上質なビールが楽しめるようになりました。ここでは、数あるメキシコビールのなかでも、特に人気のあるブランドを紹介します。
メキシコの国産ビールの特徴
ワカモレをつまみにコロナを飲むのも最高
コロナのような軽く爽やかな口当たりのビールでは、テカテ、ドスエキス、ソル、パシフィコがあり、メキシコならではのグリーンレモン(メキシコのレモンで、ライムより小ぶり)果汁を絞り入れるような飲み方をするにはぴったり(ちなみにコロナの瓶の口にレモンを詰めるのは邪道!メキシコでは瓶をリサイクル使用しているので、入れないように!)。本格ビール好きには黒ビールに近い褐色系のものがおすすめ。クセも若干あるので、グリーンレモンを入れるのには適しませんが、ビール本来の味が楽しめます。
インディオの1リットルサイズのお徳用大瓶はホームパーティに活躍
近年では、メキシコ各地にある小さなメーカーのクラフト・ビール(地ビール)も、市場に続々と進出しています。旅先で、当地のクラフト・ビールを試すのも面白いでしょう。
現地でしか味わえない!メキシコのおすすめビール5選
たくさんの種類があるメキシコのビールの中でも、あえて日本未発売のものを選びました。1.ビクトリア(Victoria) メキシコでは、コロナと同様に、人気が高いビールで、クリアと褐色の中間の、ヴィエナ(ウィーン)タイプ。軽すぎず、重すぎないバランスのとれた、飽きのこない味です。気軽に仲間と飲むときには不可欠。ミチェラーダ(塩とレモン汁を使ったビールカクテル)にしても美味しいです。
2.パシフィコ (Pacifico) あっさりとして、いくらでも飲めてしまう、アメリカン・ライト・タイプのビールです。海沿いのシナロア州原産ということもあるのか、シーフード料理によく合います。もちろん、ミチェラーダにしても美味しい。暑い時期にぴったり。
3.カルタブランカ (Carta blanca) 1890年に誕生し、歴史があるラガー・ビールですが、近年、人気が復活し、クラブやバーでも販売されています。すっきりとした喉越しと、ほのかな甘みが特徴。タコスなどのメキシコの軽食にも合います。
4.コリミータ(Colimita) 豊かな自然があふれるメキシコ北部コリマ州で生まれたメーカー、セルべセリア・デ・コリマを代表するラガービール。キレ味が良く、地元の美味しい水を使っているのがわかります。どんな食事にも合う、バランスがとれた味。同メーカーは、黒ビール系のスタウトや、ペールエール系のビールも驚くほど美味しいですが、まずは定番のコリミータを試してみてください。ここ3年で急成長したブランドですが、国際クラフトビール・コンテストでも評価され、メキシコの有名レストランでも提供されています。
5.ミネルバ/ペールエール (Minerva/Pale Ale) 2002年に誕生した、メキシコのクラフトビールのパイオニアが、ハリスコ州グアダラハラのメーカー、セルべセリア・ミネルバ。チョコレートのようなコクが深いスタウトも美味しいですが、柑橘のようなほのかな酸味と、すっきりとした苦味が特徴のペールエールが絶品。食事に合わせるよりも、単独で味わって飲むのに最適。国際クラフトビール・コンテストでも例年評価され、メキシコでは、セブンイレブンや、大手スーパーでも販売されています。
メキシコ流ビールの飲み方に挑戦!
伝統的なカンティーナ(居酒屋)