セドリックに代わる日産の次世代タクシー「NV200バネット」

現在日産が主としてタクシー用に販売しているセドリックは、今年の秋に生産を中止するという。次世代のタクシー仕様車と言えば、ニューヨークタクシーとしても選ばれたNV200バネットになるようだ。果たしてどんなタクシーなのか? たまにはタクシーのガイドをしてみたいと思う。
NV200バネット

日産の次世代タクシーNV200バネット

ちなみにNV200バネットのタクシーは日本で稼働しており、日産もカタログを用意してある。どれどれ、とNV200バネットのタクシーに乗ってみたら(もちろん客としてです)、いろんな意味で「う~ん!」。続いてニューヨークタクシー仕様の試乗もしてみた。果たしていかに!

まず日本で稼働しているタクシーだけれど、結論から書けば「乗り心地が厳しいですね」。ベースになっているNV200バネットは基本的に商用車。快適性より耐久性を重視している。加えて重心が高いため、柔らかいサスペションにするとカーブでハンドル切った時に大きくロールします。

単にロールするだけならいいけれど、安定性だって厳しい。そこでサスペンションを硬くしている。御存知の通り乗り心地の80%はサスペンションの構成パーツであるダンパーで決まってしまう。我が国のダンパー、残念ながら「質より耐久性」。乗り心地という点で世界水準から大きく劣る。
NV200バネット室内2

すでに日本でも稼動はしているが…

NV200バネットの場合、安定性を確保するため硬くて動きの渋いダンパーを採用。ゴツゴツの乗り心地になってしまった。メキシコ工場で生産しているニューヨークタクシーはどうかと思ったら、やっぱり乗り心地悪い。短い距離ならガマン出来るが、決して安くない料金を考えれば改良して欲しい。

日本でラインアップされるタクシーにはスペイン製ダンパーを!

というか他のタクシーを選べるなら、なるべくNV200バネットに乗らないようにしたいほど。と思っていたら、スペイン工場で生産しているNV200バネットに試乗する機会があった。何と! NV200バネットって日本とメキシコの他、スペインでも生産されているそうな。

驚いたのがスペイン製NV200バネットの乗り心地。スペイン工場製だけ、日本やメキシコ工場と違うメーカーのダンパーを使っているらしく、素晴らしく乗り心地良い! ニューヨークタクシーや、やがて日本でラインアップされるタクシー仕様車もスペイン工場製のダンパー使えば文句無し。

良質のダンパーにより乗り心地の件は解決出来ると思う。続いて室内。日本で走っているNV200バネットの室内はごく普通のロングシートだからワクワク感無し。一方、ニューヨークタクシーの室内と言えば、ロンドンタクシーに共通するリムジン感覚を持つ。写真の通り快適なのである。
NV200バネット室内1

ニューヨークタクシー仕様はリムジン感覚

考えてみたらトヨタが開発しているタクシー専用車もニューヨークタクシー的なリムジン感覚を取り入れている。運転席とキャビンを明確に別けるというコンセプト。日本の場合、介助も必要な地方だと今まで通りの室内でいいと思う。されど都市部についちゃニューヨークタクシー風が好ましいと考えます。
NV200バネット写真2

NYに認められた実力で、日本でも次世代のタクシーに?


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