散歩/グルメ・行列・銭湯の散歩ルート

老舗の中華料理店「大勝軒」の源流を辿る散歩

「大勝軒」といえば、みなさんはどんなお店を想像するだろうか。三越前にある大勝軒は昭和8年創業で、まさに「草分け」と呼べる老舗中華料理店だ。今回はその源流を辿る散歩に、北尾トロとともに出かけてみた。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

三越前で見つけた「大勝軒」というお店

このところ、三越前駅あたりを散歩することが多かった。たとえば、落語「百川」の舞台を歩いたり小説「小僧の神様」の舞台を歩いたり長い行列ができる金子半之助というお店に並んでみたりした

で、気になっていたのがこちらの建物。
創業は昭和8年、この建物は昭和32年に建て替えられたのだそうだ

「大勝軒」東京都中央区日本橋本町1-3-3

ものすごくレトロなたたずまい。その看板を見て驚いたことには、「大勝軒」とあるではないか。大勝軒といえば、ひとつにはつけ麺系のお店、あるいは永福町にあるラーメン店などを思い出す。で、ネットで検索してみたら、それらとはまったく別で、日本の中華料理の草分け的な系統であることがわかった。

多くの人がライオンの足を触っていく

日本橋三越のライオン像。入り口の両脇にいる。

というわけで、町中華の研究家である北尾トロと平日の13時に三越のライオン前で待ち合わせて店内へ。待ち合わせの動画はこちら「大勝軒」の店舗を見て驚く北尾トロ。

店内は近隣のサラリーマンまどでいっぱい

ランチ時のメニュー。A~Cの定食がある。

裏には17時からのメニューがあり、写真はランチメニュー。周りのテーブルをちらりと伺うと、いちばん多くの人が頼んでいたのが、ラーメン+半炒飯の「A定食」だった。僕はそのA定食、北尾トロは中華丼とシューマイを注文(さすがの通っぽさ)。女将さんが「シューマイは少しお時間をいただいていいですか?」と聞く。もちろん急いでいるわけではないので、OKだ。
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