オートキャンプ/オートキャンプで料理を楽しむ

便利食材で作るアイデア野外料理。成功の鍵は3つのS(2ページ目)

オートキャンプで最大のイベントと言えば野外料理。バーべキューやカレーなどの王道メニューから本格的な煮込み料理まで、自宅では出来ない料理を楽しみたいもの。でも、初心者のうちはいつも焼そばになってしまったり、つい、食材を買いすぎてしまうなど悩みもつきませんよね。そんなときに覚えておいてほしいのが野外料理成功のポイント3つの「S」です。

小林 孝延

執筆者:小林 孝延

オートキャンプガイド


3 乾麺を活用してシンプル&サプライズレシピ

昔から登山愛好家の間ではラーメンと言えばマルタイ棒ラーメンという乾麺が人気です。そうめんのように細くてコンパクトな収納性と保存性、あっという間に火が通るスピードは山ごはんに最適です。山の人たちはここに餅やソーセージなど思い思いのトッピングをプラスして山ご飯を楽しみます。なので、これを持ってオートキャンプにいくだけでも、「お、こいつわかってるな」という風にちょっと玄人っぽく見えたりします。

そのほか夏であればそうめんもおすすめ。そうめんをそうめんとしてだけではなくラーメンスープと合わせて”ソーラーメン”にしたり、炒めてみたり、様々に工夫をこらすことで非日常感が味わえます。

パスタでつくるパエリア

お米のかわりにパスタでつくる簡単パエリア

僕のおすすめは麺を利用したパスタパエリア。パエリアといえばご飯ですが、米の代わりにパスタを細かく折って使ったパエリアは絶品!具はベーコン、タマネギ、トマト、シーフードミックス、調味料はサフランと鶏ガラスープの素、塩、コショウだけというシンプルさ。

フライパンに油を少しとガーリックパウダーを炒めたらベーコンを炒め、さらにタマネギ、トマトを炒めます。そこに水を具がひたひたになるくらい加えて鶏ガラスープの素とサフラン(パエリア用の市販調味料を使えばもっと簡単!)を加え火が通ったらシーフッドミックスを加えて煮込みます。そして砕いたパスタを投入したら塩コショウ。フタをして弱火で10分。

あっという間に絶品パエリアの完成です。簡単な上にパスタを使うという意外性でウケること間違い無し。じつはこのレシピは僕がこの春まで編集長を務めていた雑誌「ESSE」でタレントのグッチ裕三さんから教えていただいたメニューなんです。だまされたと思ってぜひ作ってみてください。

 


4 野外で食べる手づくりスイーツは格別!
手間をかけずに市販品を使えば簡単

焼いたバナナにプリンでつくったソース

焼きバナナのザバイオーネ

ついつい料理にばかり神経がむいてしまいがちですが、ぜひともスイーツは用意したいもの。最近ではすっかりメジャーになった焼きマシュマロなど簡単だけどちょっと遊び心のある手づくりスイーツならキャンプが盛り上がること請け合いです。僕のおすすめは市販のプリンを使ってつくるザバイオーネ風

バナナやリンゴなど好みのフルーツを香ばしく焼いたものに、撹拌したプリンをサバイオーネソースに見立ててかければあっという間に本格デザートが完成します!これからの季節ならフルーツ缶詰をクーラーボックスでキンキンに冷やしておいてこのソースでいただくのもおすすめです。

もっと清涼感を味わいたいならフルーツ缶+サイダーでフルーツポンチ。冷えたフルーツと炭酸の清涼感で一気に汗が引きますよ

ここまでご紹介した料理の材料ですが、普段、防災バックにいれっぱなしにしていたインスタント食品などをこの機会に積極的に使用するのがおすすめ。こうして使うことで新しいものに買い替えるきっかけとなり賞味期限切れを未然にふせぎます。また、実際に食べてみることでいざというときの訓練にもなるでしょう。

ぜひ、次回のオートキャンプでは3つの「S」を意識したメニュー構成を考えてみてくださいね!
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