ウェイトトレーニングがなぜ必要か?
トレーニングで筋量・筋力を増大させるためには、神経筋系に過負荷を与える必要があります(過負荷の原理)。初めは自体重トレーニングでもきつく、筋肉痛が起きていても、定期的に同じ負荷のトレーニングを続けていると、だんだん楽になり筋肉痛も起きなくなってくるでしょう。それ以上に筋量・筋力を増大させるためには、より大きな負荷をかけたトレーニングが必要になってきます。自体重以上の負荷をかけるための代表的なトレーニングが、バーベルやダンベル等の重りを負荷として扱うウェイトトレーニングです。極真会館創始者 大山倍達総裁も、「技は力の中にあり」という名言を残し、日本の武道・スポーツ界でも早い戦後の段階で自らの鍛錬にウェイトトレーニングを取り入れていました。
キング・オブ・エクササイズ スクワット
人間は重力に逆らい二本の脚で立ち上がって生きている以上、下半身の筋力は誰にとっても必要です。極真空手をやっている人にとっては、突き・蹴りのパワーを生み出すためにも、相手の下段回し蹴りに耐えるためにも下半身強化は必須と言えるでしょう。今回は、ウェイトトレーニングの基礎種目であり、下半身を鍛える代表的な種目であるバックスクワットを解説したいと思います。
スクワットにも複数種類ありますが、バーベルを背中側に担いで行う種目がバックスクワットです。主に鍛えられる筋肉は、大殿筋(お尻)、ハムストリングス(腿裏)、大腿四頭筋(腿前)になります。
- 基本フォーム
- バーの持ち方
- 下ろす動作
- 挙げる動作
- 注意点
膝が内側に入ると膝の靭帯等を傷める危険があります。膝はつま先と同じ方向を向く様にしましょう。
負荷・回数・セット数
目的によって負荷(挙上重量)、反復回数、セット数は変わってきます。目的に合ったやり方で行ってください!負荷・回数は、筋量を増やして太ももを太くしたい場合(筋肥大)は最大努力で6~12回挙げられる重量で、1セットあたり反復できる最大の回数を目標に、3~6セット行いましょう。筋持久力を向上したい、または脚を太くしたくない・引き締まった太腿にしたいという場合(筋持久力)はもう少し軽めの負荷で、最大努力で12回以上挙げられる重量で、2~3セット行いましょう。
しっかりバックスクワットをやりこんで、もっと筋力を向上させたい!(筋力)という方は、5・6回しか挙上できない重さにチャレンジ!1セットあたり反復できる最大の回数を目標に、2~6セット行いましょう。
休息時間
セットごとの休息時間も目的によって変わってきます。筋持久力・・・30秒以下
筋肥大・・・30~90秒
筋力・・・2~5分
正しいフォームで、目的に合ったやり方で、トレーニングにバックスクワットを取り入れて、空手に活かしてください!