前回・前々回と入門に当たって必要な道衣道具について書きましたので、今回は入門して極真空手を始めるにあたり知っておきたい極真空手道場でのルール・マナーについて書いてみたいと思います。

道場での上下関係・帯の色

他の武道と同様に段位・級位があり、入門者はまず無級の白帯から始まります。極真空手は武道であり、伝統的な上下関係があります。同じ白帯の中にも上下関係はあり、年齢や社会的地位等は無関係で一日でも早く入門した人が「先輩」となり、帯の色(級位)でも明確な上下関係があります。
級位は白帯と黒帯の間に10級から1級まで10階級の「色帯」があり、初段以上は「黒帯」となります。段位・級位の詳細は、下記図の通りです。

帯の色と段・級位

帯の色と段・級位



黒帯

極真空手の黒帯は、白帯から10階級の色帯を経て、1級または2級の茶帯になってから審査受講を許された者が厳しい昇段審査に臨み、合格した者だけが締められる特別なものです。極真空手では、黒帯は特別な存在になります。

「押忍」の意味と使い方

道場内での会話では、先輩に対しては年下であっても敬語で接し、返事は「はい」ではなく「押忍」を用います。この「押忍」には「尊敬・忍耐・感謝」といった意味が込められています。武道である極真空手は礼に始まり礼に終わります。入門後に道場に入場する際には、入口で2回「押忍」といって挨拶を行ってから入ります。2回の意味は、1回目が道場、2回目が道場内の先輩や道場生に対する挨拶です。退場する際にも同様に行います。

道場でのマナー

稽古は指導員の号令のもと、参加者全員で前列右から帯順に整列して行います。稽古終了時は指導員の指示のもと正座し、挨拶をして終了します。終了後は全員で道場の掃除をします。
稽古では基礎体力をつける補強稽古があり、拳立て伏せ(腕立て伏せを拳で行う)や腹筋・背筋、スクワット等がありますが、床に手を付く際にも手のひらを付けないというしきたりがあります。手のひらではなく、拳をつけましょう。拳を怪我している場合等は指導員の指示に従って下さい。挙手をする際にも同様、拳で行います。
  道場によって違いもありますので、道場の指導員の指示に従って下さい。

最後に

  厳しい上下関係や独特のルール・マナーだけを聞くと入門をためらってしまうかも知れませんが、武道はスポーツクラブ等での習い事と違い、修行です。きつい稽古に厳しい上下関係があるからこそ先輩・後輩や道場仲間との強い絆が生まれます。私がこれまで極真空手を続けて本当に良かったと思うことは、心から尊敬できる師や先輩、仲間達との出会いです。若い世代は辛い稽古を共に乗り越え、拳を交えあった仲間ができる。社会人の方々は美容や健康維持、昔の憧れといった様々な理由で稽古に励むなかで、「空手」という共通の趣味を持つ利害関係のない仲間ができる。様々な職業・年齢層が在籍する空手道場ならではの、年齢や社会的地位を超越した仲間ができます。
極真空手に興味を持ちながら入門を迷っているあなた、ぜひご近所の道場の門を叩いてください!



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