香港/香港のグルメ・レストラン

驚きいっぱいの隠れ家的な私房菜「法祖界」/香港

香港には数多くの私房菜(プライベートキッチン)がありますが、「こんなところ、こんな素敵な私房菜が!」と驚きがあるのはここだけ。本当は秘密にしておきたい隠れ家ですが、わくわくどきどきの法祖界の魅力をご紹介します。

リン 美雪

執筆者:リン 美雪

香港ガイド

驚きの場所に、モダンで素敵な私房菜が!

メインコースはSticky Prawn

各お料理の内容はウェイターさんの丁寧な説明つき


香港の繁華街であるランカイフォンの路地裏にある雑居ビル。道を間違えたのではないかと何度も引き返しそうになるほど細くて雑然とした道。看板もなく、たどりついた白いドアを恐る恐る開けるとそこは別世界が!知る人ぞ知る、落ち着いたモダンなオープンキッチンの私房菜「法祖界(Fa Zu Jie)」です。

オーナーは香港人男性トリオのクリスさん、ポールさん、ジョーさん。3人とも全く違う分野の仕事をしていましたが、そのうち一人が手術をしたことがきっかけで子どもの頃の夢だったレストランをオープンすることに。

お料理はポールさんのご両親の出身地である上海とフランス料理のフュージョン。法祖界とは上海のフランス人地区のことで、西洋と中国がかけあわさった「法祖界」のお料理はまさに香港そのものだと言います。1か月半おきに変わるメニューは季節の食材を取り入れ、日本やイタリアからも輸入。ここでいただくお料理は628香港ドルの6コースメニューのみというこだわり。メールで予約をするとメニューを返信してくれるので、食べられないものがあったら事前に伝えると変えてくれます。アルコールはお客のお気に入りのワインをお食事と一緒においしく飲んでほしいという想いから、すべて持ちこみ。

個性的なメニュー

詩的でユニークなメニューはお客さんの想像力を膨らませます。メニューを見て、次は何が出てくるのだろうとドキドキしながら待つ時間も楽しいもの。たとえば6月の前菜は中国語で「聖人。月。都半酔了」英語で“Saint. Full moon. All are half drunk.”。この謎めいたお料理の正体はファーデュという中国のお酒につけたホタテのこと。このファーデュとは10年以上壺に入ったまま土に埋められたお酒、食材の味を最大限に引き出してくれます。

32席と小規模なお店なので2か月前くらい前には予約をしたいもの。ディナーにくるお客さんにおいしいお料理を提供して喜んでもらいたいという理由で、ランチはオープンしないという徹底ぶり。一度行ったら何度も行きたくなるような、隠れ家私房菜です。

<DATA>
■法祖界(Fa Zu Jie)
住所:1/F, 20A D’aguilar Street Central, Hong Kong
TEL:(852) 3487 1715
アクセス:MTR中環駅D1出口から徒歩7分
営業時間:19:00~23:00
定休日:無休
予約:電話かメールchris.leung@whizkinno.com

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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