繊細なノルマン様式の装飾が残る外壁は必見!
複雑な混合様式の外観が印象的なパレルモの大聖堂
4世紀頃、キリスト教の教会として建てられたものが、9世紀からのイスラム帝国支配下でモスクに改装され、再び、12世紀のノルマン王によるシチリア王国時代に、キリスト教の教会となりました。
新しい教会として完成したのは、1185年。その後も長い間、改修・増築が繰り返され、現在見るような複雑な外観が出来上がったのです。
創建当時の面影を、今でもいくつかのパーツに見ることができますが、特に向かって右部分の外壁面は、必見。典型的なノルマン様式で、当時この街にもたらされた文化の高さを感じさせてくれる、繊細で華やかな装飾が施されています。
内部は、1801年に改修された新古典様式。正面奥主祭壇の右側にパレルモ守護聖人を祀る「サンタ・ロザリア礼拝堂」、入って左側には、初代シチリア王のルッジェーロ2世、フェデリコ2世、ルッジェーロ2世の娘でフェデリコ2世の母であるアルタヴィッラ家のコスタンツァ、フェデリコ2世の妻であるアラゴン家のコスタンツァなど、歴代ノルマン王とその近親者の霊廟が置かれています。
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■パレルモの大聖堂 Cattedrale di Palermo
住所:Corso Vittorio Emanuele,
電話:091-334373
開場時間:9:00~17:30 (11~2月は9:30~13:00) 日・祝7:30~13:30、16:00~19:00
料金:無料 ただし(宝物館、クリプタ、霊廟ゾーン、屋上は有料 4か所セット7ユーロ、屋上以外3ユーロ、宝物館+クリプタ2ユーロ、霊廟ゾーン2ユーロ、屋上5ユーロ)