テクノポップ/アーティストインタヴュー

ゲッカンプロボーラー10年!

デビュー作『テクーニョ』から早10年、ゲッカンプロボーラーの真髄が詰まった新作『TEN』が6月25日にリリース! ゲツプロ代表曲と言いたい「LastDance」、TB303の師と仰ぐHARDFLOORのリミックス曲と聴き所も満載。HARDFLOORと共演するゲツプロ秘伝、生オートチューン・ライヴも7月に!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

aorizm recordsオーナーとして

ガイド:
gekkanprobowler

ゲッカンプロボーラー

yasukikutaさん(兄)、HIDE さん(弟)、aorizm records所属アーティストのインタヴューは結構やらせて頂いていますが、ゲッカンプロボーラーとしてのインタヴューは約3年ぶりとなります。最近では、リーマンマイクというかなり飛び道具的集団のリリースもされましたが、僕はライヴが見れなかった事が残念です(笑)。ちなみにレーベルオーナとしてリーマンマイクへの反響などについてあれば、教えてください。

ネオロマ宣言!ゲッカンプロボーラー (All Aboutテクノポップ)
リーマンマイクは現役サラリーマン! (All Aboutテクノポップ)

 

HIDE:
リーマンマイクはホント未知数過ぎて、反響とか分からないですね(笑)。丸の内、新橋辺りで一度ストリートライヴをやらせたいです。まぁでも報告、連絡、相談、納期厳守、安定した生活はレーベルですよ。ライヴもいつか見て欲しいですね。ハマるか二度と関わりたくなくなるかのどっちかだと思います。年内にまた何か出します。

この10年で拡大したエレクトロ

ガイド:
最初、アルバムのタイトルが『TEN』になっているのを見て、あれっ?ゲツプロって、今までそんなにアルバムを出していたっけと…早とちりしかけました。1stアルバム『テクーニョ』から10年、そちらですね。この10年、エレクトロという言葉がEDMとかも含めて、一般化、そして拡散化したと思いますが、この10年を振り返ってみるとどう感じられますか?

yas:
今は、10年前とは比べものにならない程「エレクトロ」と言うジャンルが拡大しています。デビュー当時は「打ち込み」とか「DJ」と分類されてて、そこにはヒップホップやらレゲエやら何でもあり。ゲツプロみたいなテクノ+歌ってスタイルは少なく、肩身が狭い思いをしてました(笑)。現状のようにエレポップバンドだけでイベントが組まれる事なんてありえなかったな~。まぁ、ここ数年のガールズエレポップの急成長が大きく影響してますね。あと少し!ガールズだけじゃなくボーイズも定着するともっとデカいシーンになるんだけどね。

ガイド:
確かに日本での盛り上がりは女性上位の感がありますから、ボーイズにも頑張って欲しいです。特にボーイズたちにも支持されるボーイズが増えて欲しいですね。

HIDE:
デジタルが進化して良い意味で「誰でも作れる音楽」になったことも大きいと思います。20万のハードを買わなくても出来ますから。素晴らしいですよ。その少し前にCDの売り上げがピークを過ぎたりCDJがクラブに標準装備されたり、そしてiTunes Music Storeが日本でも配信されました。ネガティブな意見を持つ人も多いようですが、少なくとも僕たちにとっては活動しやすい時代になりましたよね。

フライヤーの重み

ガイド:
アルバムのジャケは、今までのフライヤーを集めて、撮影したものですよね。ほぼ完璧に今までのものを保管されていたんですか? ゲッカンプロボーラーは意外と整理整頓ができているのかと(笑)。

TEN (amazon.co.jp)
ten

TEN


TEN (TOWER RECORDS)
TEN (iTunes)

 

yas:
オーガナイザーとして、それが自分のパーティーじゃなくてもフライヤーには重みを感じるんです。フライヤーなんて無数にあるけど、オーガナイザーにとって自分のフライヤーって命なんですよ。そんな愛情たっぷりのフライヤーを捨てる事は出来ません。たまにフライヤー渡してその場で捨てる奴がいると、マジでぶん殴りたくなります!つか殴るね。さすがに頂いたフライヤー全ては残ってませんが、自分のパーティーと出演したパーティーのものは大事に保管するようにしてます。おかげで、押し入れには段ボールがいっぱいですよ(笑)。

HIDE:
やっぱりデータをアップロードするのと、フライヤーが1万枚届いた時の感動と重みは違いますよね。キター!!って言うのと、あぁ、これ撒くのか…って(笑)。10年の軌跡を表すのにこれ以上の物はなかったです。

 

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