理念や教育システムとともに「大学が求める学生像」をしっかり確認する
志望校の選択で気をつけたいのは、お子さんと大学との“相性”です。大学の情報を集めて少し様子がわかってくると、世の中での評価やマスコミでのイメージについつい影響されがちになりますが、やはり実際に自分の目と耳で判断して「有名な大学」よりも「我が子に合った大学」を選びたいものです。
そのとき参考になるのが、大学がまとめた「アドミッションポリシー」です。これは入学試験における受け入れ方針や、求める学生の人物像を示したもの。同時に、どのような編成・方法で教育するのかを説明した「カリキュラムポリシー」や、どのような方針で学位授与、卒業認定を行うのかを示した「ディプロマポリシー」についても、大学のホームページやパンフレットで確認しましょう。これらはオープンキャンパス参加の前によく読んでおくと大学のカラーをイメージできます。
当日のガイダンスでは、アドミッションポリシーや教育理念、教育システムに関する大学の考え方が、より具体的に解説されます。お子さんにはまだ判断が難しいこともあるかもしれませんので、親の耳で大学の伝えたいことをしっかりと受け止めましょう。
そのほか、ガイダンスや個別相談で必ずチェックしておきたいのが、将来の進路についての指導体制です。たとえば就職活動の支援、資格取得講座といったサポートがきちんとしているかを確認し、疑問に感じたことがあったら遠慮なく担当者に質問することをおすすめします。