はじめに

開業相談を受けると、自分が開業した当時のことを思い出します。今回は新人行政書士を待ち受ける甘い罠というお話です。自分自身の経験や聞いた話などを織り交ぜていきたいと思います。

探偵事務所からの誘惑

新人行政書士に対して探偵事務所からお誘いを受けることがあります。私も新人の頃、何回か受けたことがあります。

何のお誘いかというと行政書士が持っている職務上請求用紙の不正利用の誘いです。行政書士は職権で戸籍・住民票をとることができます。身辺調査などをするためにその用紙がどうしても欲しいのです。

業務提携や仕事の依頼かと思って聞いていると、実はこの手のお誘いだったりすることもあります。ご注意ください。そもそも、職務上請求用紙がなくても、依 頼者から委任状をもらえば戸籍や住民票をとることはできるので、大体の仕事は職務上請求用紙がなくても可能というのが私の持論です。

職務上請求用紙の使用については行政書士会で厳しく指導があるのですが、ある新人さんは危うく引っ掛かりそうになっていました。

なお、探偵事務所でなくても、この権限を知っていて、悪用しようとする依頼者がいます。私の経験から言えることは、依頼者が職務上請求用紙のことを知っている時点で、疑っていいと思います。例えば、「戸籍や住民票を調べることできますよねえ」などの内容を相手方から話してきた場合は、注意が必要です。

「依頼が来ますよ」詐欺まがいの広告商法

行政書士,独立,開業

口うるさい上司も面倒な部下もいません。ただ、新人行政書士は独りなのです

行政書士事務所の広告をするからお金を払えというパターンです。雑誌、業界新聞、サイトなどなど様々な媒体の広告の勧誘です。新人行政書士は多くの勧誘を受けると思います。あれはどこから情報を手にいれるのでしょうか。不思議です(察しはつきますが……)。

私も多くの売り込みを相手にしてきました。これまた、依頼につながるような甘い言葉や怪しい実績を並べ立てて契約を迫ってきます。

だいたいは普通の業者なのですが、中には強引な業者もいてトラブルになるケースもあります。無断で広告を載せて料金を請求するという方法すらあるのです。私自身、新人時代にトラブルになって嫌な思いをしたことがありました。