これからの対策と展望
こうした防犯対策は、もちろん早急に講じる必要がありますが、それとは別の次元で、アイドルとファンの関係をもう一度見直すことも重要でしょう。これはAKBだけに限ったことではありません。その昔、人気アイドルには「親衛隊」という組織が付き物でした。もともとの意味を調べてみると「要人を警護する武装集団」と記されており、武装こそしていなかったものの、ファンという立場の中で警護の役割も果たしていたようです。
こうしたファンサイドからの自治には、当時から賛否両論があったようですが、これ以上の悲劇に見舞われないためにも、ひとつの取り組みとして考えてみる必要があるのかもしれません。
いずれにしても、アイドルとファンの交流が絶たれることは避けるべきでしょう。今後、運営サイドにとってはセキュリティを強化することで収益にも影響が出てくることになるでしょうが、ようやくここまで育ってきたアイドル人気の灯を絶やさないためにも、一層の取り組みをお願いしたいものです。