生徒たち(タカラジェンヌ)の活躍、宝塚の魅力や歴史もメディアで多く報道され、宝塚歌劇がどのようなものか、皆さんご存知かと思います。
しかし実際に、生の舞台をご覧になった方は、まだまだ少ないのではないでしょうか?
宝塚歌劇は、歌、ダンス、芝居で作られる芝居(ミュージカル)やレビュー、ショーです。「ちょっと観てみたいなぁ……」と思われた方、ぜひ、観て下さい。そのためのアドバイスをお話します。
何を観る?
まずは、観る公演(作品)を選びましょう。■劇場で選ぶ
上演時間は、途中に休憩(約30分)を挟み、約3時間です。劇場によって、公演形態は違います。
宝塚大劇場(兵庫県宝塚)と東京宝塚劇場(東京・日比谷)の二劇場は、劇場も大きく、大階段や銀橋などの舞台機構も充実していて、音楽も生オーケストラによる演奏です。ここでは、ミュージカルと、レビュー・ショーの二本立てか、大作ミュージカルの一本立てが主。出演者も約80名で、もっとも宝塚歌劇らしいと言われる豪華で華やかな作品を上演しています。
また、中日劇場、博多座、全国ツアー、梅田芸術劇場メインホールなどでも、年に数回公演しています。宝塚大劇場・東京宝塚劇場より出演者数や舞台機構の規模は小さくなりますが、同じ形態の作品を上演しています。
宝塚バウホール(兵庫県宝塚)、日本青年館大ホール(東京・神宮外苑)、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(大阪・梅田)では、若手や中堅スターが主演の作品が上演されます。出演者数も少なく、大劇場のような華やかな作品ではありませんが、舞台と客席が近い分、じっくりと演技を味わうこともできます。
■作品で選ぶ
宝塚歌劇の作品は、その時のトップスターや組に合わせ制作されます。宝塚歌劇団座付き演出家が脚本を書き演出しますが、ストーリー自体が宝塚オリジナルの作品もあれば、原作は他のものもあります。レビューやショーはもちろん宝塚オリジナルです。
では、昨年2013年に上演された作品をご紹介します。
ご覧の通り、文学作品、映画、漫画、海外ミュージカル、ゲームと、ジャンルは多岐にわたります。たとえば過去に、『メイちゃんの執事』『相棒』なども宝塚化されました。来年1月には『ルパン三世』の上演が決まっています。ただ、どんなジャンルであっても、主役は必ず男役で、「宝塚歌劇」となってしまうのが面白いところでしょうか。
宝塚歌劇どころか、生の舞台演劇というものが未体験の方もいらっしゃるでしょう。そんな方は、初めての宝塚観劇に、興味のあるジャンルの作品をチョイスするというのもいいかもしれません。
ラインダンスもある華やかなレビューやショーをご覧になりたい方は二本立ての公演を、歴史の好きな方は時代物を、漫画が好きな方は漫画が原作のものを、小学生なら理解できそうなストーリーのものを……などなど。
宝塚歌劇団公式サイトには、上演予定の作品の詳細が掲載されています。それも参考になさって下さい。