解決策その3 依頼方法を工夫する
原稿執筆をしたことのない人にとって、そもそも文章を書くことは相当ハードルが高い作業です。「400字で来週まで!」と気軽に依頼するなどもってのほかです。社内報担当者は日々、文章を書いていて、400字ぐらいはどうってことないでしょうが、素人に取っては大変に気が重い作業です。完成原稿をいきなり要求しないことがポイントとなります。素人でも気軽に答えられる質問で依頼する
書いてほしい項目を挙げ、質問形式にして依頼してはどうでしょうか? 5W1Hの要領です。「1.そのイベントのコンセプトは?」、「2.イベントの期間は?」、「3.開催場所は?」、「4.来場者人数は?」、「5.参加者の感想は?」、「6.事務局の感想は?」、「7.面白い出来事は?」等々、原稿作成をするのに必要な項目を質問形式にして書いてもらいます。箇条書きで楽に書いてもらえる状態で、執筆してもらいます。
そして、届いた回答を編集部の方で繋ぎ合わせて原稿にしていくのです。足りない部分は電話取材をするとか、メールで問い合わせをするとかして作成していきます。ポイントは、相手になるべく負担を掛けないで書いてもらうことです。負担を先に感じてしまうと、いい情報も送る気がしなくなるものです。
解決策その4 目線を変えてみる
記事の内容がマンネリ化するケースもあります。例えば、地域清掃活動の記事。開催時期と写真を入れ替えれば、毎年同じ文章でも通用してしまいます。新規性に乏しく、内容のマンネリ化が避けられない記事です。目を付けるところは、その出来事の関係者です。一つの出来事であっても、関係する人が一人というケースは少ないでしょう。例えば、先の地域清掃活動が挙げられます。このイベントを企画した事務局。実際に参加した社員。イベントに参加せず、横目で見ながら出社した社員。清掃をしてもらって喜んでいる地域の方。4つの立場の人が存在します。
前年が参加者目線で記事をいているのであれば、翌年は地域の人目線で記事を書いてもらう。このように、出来事に関係する関係者を洗いざらいピックアップして、それぞれの目線で記事を書けば、異なる見方での記事となりマンネリ化も防げるし、同一企画記事内で展開すれば、複眼的な企画となります。
関係者は誰なのか、どれだけいるのか、それがまさしく企画の切り口となるのです。