「Philips hue」を使用したカラ―ライティング
家庭における照明は前述の 1)安心・安全のため、 2)明視のため、 3)雰囲気のため、といった基本目的の達成が不可欠です。しかし、高度情報社会化が進むにつれ、快適な暮らしの実現やストレスの低減に関心が高まり、家庭で求める照明も今まで付加的な目的であった照明を求める傾向になってきています。それが 4)美的効果を高めるため、 5)健康のため、 6)コミュニケーションのためです。
この4~6の目的を満足させる照明手法の一つとしてカラ―照明があるのです。
そこで今回発売されたライトリボンとブルームを含めた「Philips hue」を使用して、家庭空間をカラ―照明で演出してみました。
写真3. 左:通常の電球色照明を使用。右:カラー照明を使用した場合。
写真4. パーテーションの上にライトリボンを設置し、写真左:緑色光、写真右:青色光 でライティング
例えばナイトテーブルに置かれたスタンド器具に緑色を使用すれば夜、照明を付けていないと眠れない人は安心して眠れるし、また2人がいる場合、一人が起きて一人が眠たい場合にも有効です。
写真4右は青色光よるカラ―照明ですが、青色光は体感温度を下げる効果があるため、例えばアトピーの子供は体が温かいとかゆみが増すので、薬を塗ってからこのような光の寝室に入ると、かゆみが緩和される効果が期待できるかも知れません。
写真5. 左:お気に入りの夕陽のシーンをお部屋で再現
右:左のシーンで使用した写真
ライトリボンを収納棚の上に貼って、棚上に置かれたポトスの鉢植えを空の青色で照明し、さらにPhilips hueのLEDランプをクリップ式スポットライトに取り付け、ベンジャミンの葉の部分だけ夕陽の赤紫色での照明することで、写真に似た光が空間に再現しています。
もし旅行に出かけた時、その時に印象に残った景色の写真(できるだけ空や海、緑など自然の景色が奨められる)をとっておけば、それをカラ―パレットとして使用することで、その光が再現された部屋でTVモニターに記念写真を映しながら旅行の思い出を語り合うと、旅行中の思い出がよりリアルに蘇ってきます。
以上はカラ―照明の一例で、今後、家庭空間で効果的な実例が増え、またカラー光の心理的・生理的研究が進むと、普及していく可能性が大いに期待できる照明手法といえます。
なおカラ―照明は全て色光で空間全般を演出する場合と一般の白色光照明を主体に一部だけアクセントとしてカラー光を楽しむこともあります。リラックスしている時間帯だけ上手に使用すれば、アクセントとしてのカラー光だけでも癒しなどの効果が期待できます。
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製品についての問い合わせ先:フィリップスお客様センター
TEL 0120-91-4408
E-mail huejapan@philips.com
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