CのプラットフォームにEのパワー&ゴージャスを
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はメルセデス・ベンツEクラスクーペ(現行)をご紹介したいと思います。E350は走行状況に応じて減衰力を自動調整するセレクティブダンピングシステムを搭載。E550とAMGスポーツパッケージ装着車は連続可変制御ダンパーを備えた電子生業エアサスペンションを装備します
例えばホイールベースはEクラスセダンが2875mmなのに対して、CクラスセダンとEクラスクーペはともに2760mm。115mm短いのです。
ただし「Eクラス」を名乗る以上、エンジン等のパワートレインや内外装デザイン、装備などはEクラスセダンに準じています。つまりCのプラットフォームを使ってEクラスの仕立てがなされているという、ちょっと面白い車という見方もできます。
価格はどうかというと、Eクラスセダンより少し小さいからといって安いわけではありません。新車時価格は860万円~1095万円で、当時の同じエンジンを搭載したEクラスセダンとほぼ同じ。BMW3シリーズクーペ(335iで新車時価格701万)やアウディA5(3.2FSIクワトロで同695万円)より高い設定です。
雨天走行時にブレーキディスクの水膜を除去して制動距離が延びることを防いでくれるドライブレーキや、歩行者との衝突時にボンネットを約50mm上げて衝撃を緩和するアクティブボンネットを標準装備
「でも5万km未満はまだ高いんでしょ?」と思われるかもしれませんが、原稿執筆時点で5万km未満の最安値は298万円(2011年式/4.6万km/修復歴なし)のE350。新車時価格は860万円ですから約65%オフと、こちらも堂々の新車時の半額以下です(しかもヤナセ販売)。
ちなみにCクラスにも2011年10月からクーペが加わりましたが、こちらの最安値は255万円のC180ブルーエフィシェンシー(2011年式/1.4万km/修復歴なし)で、まだまだ半額以下ではありません。先のE550と比べたら排気量が3.7Lも小さくて装備も異なるのに、30万円しか安くないのですから、おいしさで言ったらやはりEクラスクーペ、というわけです。
おいしくなったEクラスクーペの魅力を、次ページでもっと見ていきましょう。