ワールドカップ、ドイツチームを応援するなら
いよいよW杯ブラジル大会決勝ですね。このワールドカップ、ドイツ語ではWeltmeisterschaft(ヴェルトマイスターシャフト)、略してWM(ヴェーエム)と呼ばれます。文字通り世界(Welt)の達人(Meister)たちが集う競技会、というわけです。居酒屋での"WM"観戦も人気
各ポジションの名称
この機会にサッカーに関する基本的なドイツ語を確認しましょう。まず試合はSpiel(シュピール)、選手はSpieler(シュピーラー)。 主要ポジションは、ゴールキーパーはTorhüter(トーアヒューター)。Tor(トーア/ゴール)をhüten(ヒューテン/守る)者ということで、元は「門番」の意です。
ディフェンダーはAbwehr(アプヴェーア)。abwehren(アプヴェーレン/攻撃をはねつける)という動詞の名詞形です。
ミッドフィールダーはMittelfeldspieler(ミッテルフェルトシュピーラー)。これは見た目も英語のmidfielderに対応していて分かりやすいでしょう。
フォワードはStürmer(シュテュルマー)。Sturm(シュトゥルム/嵐)のごとく激しく敵陣を襲うという、ポジションにふさわしい名称です。
そして監督はTrainer(トレーナー)、主将はKapitän(カピテーン)。ちょっと難しいのが審判で、Schiedsrichter(シーツリヒター)と称します。Richter(リヒター/裁判官)と入っているように、元来は、いさかいの仲介人を指す表現です。
試合で用いる語彙
ゴール前の攻防は特に目が離せません
Abseits(アプザイツ/わきに離れて → オフサイド)
Gelbe Karte(ゲルベ カルテ/黄色いカード → イエローカード)
Rote Karte(ローテ カルテ/赤いカード → レッドカード)
Kopfball(コップフバル/頭ボール → ヘディング)
Handspiel(ハントシュピール/手でプレー → ハンド)
Freistoß(フライシュトース/自由な一突き → フリーキック)
といった表現はそのままなので分かりやすいでしょうか。ただしペナルティキックは一般にElfmeter(エルフメーター)、つまりゴールからの距離である「11メートル」という名称で呼ばれます。
"Weltmeister"への道
最後に大会プログラムで用いられる語彙を。グループリーグは「先行ラウンド」の意でVorrunde(フォアルンデ)。そして決勝トーナメントがFinalrunde(フィナールルンデ)。そこからは、Achtelfinale(アハテルフィナーレ/ベスト16)
Viertelfinale(フィアテルフィナーレ/準々決勝)
Halbfinale(ハルプフィナーレ/準決勝)
Finale(フィナーレ/決勝)
つまりachtel(八分の一)、viertel(四分の一)、halb(半分)と決勝ラウンドが進行。そして最後の決勝戦を制したチームが晴れてWeltmeister(ヴェルトマイスター/世界王者)!、というわけです。
ではW杯の決勝戦、名勝負を期待するとしましょう。
Viel Spaß!(フィール シュパース!/楽しんで!)