オフィス・商業・住宅・教会一体の街づくりがもうすぐ完成
地上40階建のパークコート千代田富士見ザ タワー
JR総武線・中央線「飯田橋」駅の西口に広がる約2.5haにもおよぶ大規模な再開発事業として注目を集めた、飯田橋西口地区第一種市街地再開発事業。住宅棟として注目を集めた「パークコート千代田富士見ザ タワー」は、分譲時坪単価470万円強という設定で億ションが過半を超えていたにもかかわらず1年もかからずに完売しました。安全・安心、地域との共生、新たな賑わいの創出、快適、環境負荷低減への配慮を目指した、オフィス、住宅、商業、教会一体の街づくりは、災害時に備えた安全対策、豊かな自然を活かしたランドスケープ、様々な環境対策など多くの取り組みがなされています。
街区でまず見えるのが日本キリスト教団富士見町教会の昨年8月に竣工した建物です。かつてこの地では、1955年にヘレンケラー女史が来日された際に講演(その時の通訳は、村岡花子女史)するなど歴史ある場所です。1985年に建替えられ十分な耐用年数もあったようですが、地域のメリットも考えて再開発計画に賛同し新たに建設することで大きな広場ができました。
教会内部は、一階はエントランスホールと小礼拝堂など、2階は大礼拝堂や牧師室などになっています。小礼拝堂には、前述のヘレンケラー女史の講演した講壇なども置かれています。
サクラを植樹し潤いある環境に 「サクラテラス」がオープン
区初の防災飲料水井戸を設置 ろ過装置で3日間の給水を確保
教会の横には、オフィス・商業棟「飯田橋グラン・ブルーム」(地上30階・地下2階建)が見えてきます。1階から3階に商業ゾーン「サクラテラス」を配置。賑わいを演出します。街区内には、シダレザクラやソメイヨシノなどのサクラを植樹。桜並木で有名な外濠公園通りのサクラとともに地域環境に貢献します。オフィスワーカーが約7,000名と予測。住宅棟の505世帯と合わせ多くの人々で賑わう街になりそうです。安心・安全の街づくりの取り組みは、同開発の大きな特徴です。オフィス・商業棟内には、低層部分の約1,300平米を帰宅困難者受け入れスペースを設けています。また、千代田区初の防災飲料水井戸を設置。災害時に防災井戸から飲料水の供給を可能にするろ過設備を導入。非常時でも非常用発電機の活用で3日間の給水が可能です。オフィス・商業棟内には、約100平米の防災倉庫に入居企業や一般帰宅困難者用の防災備蓄品(水・食料)も配備しています。
また環境負荷の低減として、雨水・排水の再利用やヒートランド現象を抑える保水アスファルトを一部の周辺道路に採用。太陽光発電パネルも設置しています。
次のページでは、さらにパークコート千代田富士見ザ タワーの内部をレポートします。