下部温泉のおすすめ旅館
下部温泉は湯治場としての歴史が長いせいもあり、保養向きの素朴な宿が多い印象がありますが、そんな中にあって、温泉街随一の規模を誇るのが下部ホテルです。近代的な和風旅館は、石原裕次郎が愛用した宿としても知られています。温泉も硫黄臭が強い自家源泉を所有しており、高温の新源泉と合わせて、二種類の湯が楽しめます。下部ホテルは下部温泉駅周辺の新しく開発されたエリアですが、いよいよ県道をさかのぼって行くと、最初に共同浴場が併設された温泉会館があり、さらに奥に進むと古くからの下部温泉の中心部になります。下部温泉を代表する浴場を持つのが古湯坊源泉館ですが、その詳細は次の章で述べたいと思います。
古湯坊源泉館に隣接してあり、同様に代表的な浴場を持つ宿が、前ページの写真でも紹介した「くつろぎの宿 裕貴屋」です。以前は大市館という名前だったので、その名前で覚えている方も多いと思います。自慢の洞窟風呂は男女別になっているので、安心して浸かることが出来ます。ほかに高温の新源泉を使った露天風呂もあり、二つの源泉の湯を楽しめます。
もう一軒、下部温泉で評判が良いのがホテル守田です。健康・旬彩の宿と名乗っている通り、源泉掛け流しの浴場とヘルシーな無添加懐石料理が、保養の温泉地である下部温泉のニーズとマッチしているようです。
下部温泉の日帰り入浴施設
下部温泉の日帰り入浴施設としては、温泉街入口の下部温泉会館に共同浴場があります。正真正銘の下部温泉の湯には違いありませんが、ここに入浴しただけで帰ってしまうのは、あまりにもったいないといわざるを得ません。温泉好きなら下部温泉を代表する浴場である古湯坊源泉館の入浴施設、別館神泉で日帰り入浴をして頂きたいと思います。風格ある岩風呂で、ぬるい源泉が湯船の底から湧き出す、究極の足元湧出温泉です。入浴のみは10時から13時までの本館のフロントで受付しており、1000円で2時間の時間制限付きです。温い湯に長く浸かるタイプの温泉なので、時間制限がないと人が減らないで満員になってしまう為と思われます。混浴ですが、規模が大きいおおらかな施設なので、人と人の距離もあるので、写真で見る程の抵抗感はありませんでした。なお温い温泉が名物なので、暖かい季節がお勧めです。
次ページでは、下部温泉の観光スポットをご紹介します。