ドイツ/ドイツのグルメ・ビール・レストラン

ドイツ料理(4ページ目)

ドイツ料理ってビールやソーセージの他には何があるの? 日本では馴染みの薄いドイツ料理ですが、旅行の前にイメージを持ってもらえるよう、ドイツ料理の全体像を分かりやすく解説します。各地方の名物料理や名物ソーセージ、お菓子もちょっとも登場しますよ。

執筆者:尾方 綾子

ドイツ南西部 シュヴァーベン地方の料理

ソースと具によって味はいろいろ、マウルタッシェン

ソースと具によって味はいろいろ、マウルタッシェン

チーズをからめたケーゼシュペッツレ

チーズをからめたケーゼシュペッツレ

シュヴァーベンはシュトゥットガルトを中心とする南ドイツ西部の地方。ここではパスタ料理が名物です。最も有名なのが 「マウルタッシェン」。小麦粉の皮に、玉ねぎやホウレンソウ、挽き肉やハムなどの具を詰めた料理です。餃子やイタリア料理のラビオリを大きくしたイメージで、スープやたっぷりのソースに浸して食べるのが伝統的なスタイル。「シュペッツレ」というパスタもシュヴァーベンの代表料理。小麦粉と卵をベースの材料に、ボタン型や細長いマカロニ風など色々な形があります。付け合せになることもあれば、野菜やキノコ、ハム、アルゴイ地方のチーズなどと一緒に調理して、一品料理としても味わえます。

■ドイツ最高級のホワイトアスパラガス

シュヴァーベンの北部には、ドイツ最高級のホワイトアスパラガスの産地があります。シュヴェッツィンゲンという、ドイツの代表的な観光地ハイデルベルク近郊にある町です。シュヴェッツィンゲンは、17世紀にはホワイトアスパラガスの栽培が始まっていたという歴史ある名産地。ここで収穫されるホワイトアスパラガスは、形もまっすぐで美しく、味わいは濃厚と、グルメの間で評判です。

 

「シュヴァルツヴェルダーシンケン」は黒い森の生ハム ©Landmetzgerei Meinhard Riesle

「シュヴァルツヴェルダーシンケン」は黒い森の生ハム ©Landmetzgerei Meinhard Riesle

■黒い森の生ハム
シュヴァーベン地方西部に広がるシュヴァルツヴァルト(黒い森)では、「シュヴァルツヴェルダーシンケン」と呼ばれる生ハムも名物。「シンケン」とはハムの意味で、訳して黒い森のハム。塩漬けした豚モモ肉をハーブで味付けして、何週間もスモークして作られる生ハムです。

 
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