『どこでもウォール』を設置し、使い勝手に配慮
梁下などニッチな部分に、経験と施工力を感じる
見学した、南青山のマンションは、昭和56年10月竣工の59.53平米のもともとは2LDKだったもの。収納が少ない、中途半端な居室の広さなどのネックがありました。これを、ベースプラン1LDKに変更。そこにインテリックス独自の間仕切り『どこでもウォール』を加えることで、ライフスタイルに応じて使い方を変えることを可能としました。ウォールの高さは、約160cm。上部を開けることで室内を広く感じさせます。耐震実験も行い地震でも転倒しないつくりになっています。
同マンションの室内のインフィル部分には、インテリックス独自の断熱効果を高める『グッドインフィル工法』を採用。住み心地に十分配慮したつくりこみです。
また、約1.2畳のDENは梁下のスペースを上手くプランニングしたもの。天井高や梁など躯体に当時ならではのプランニング上のネックを経験と施工力で上手く生活提案しています。中古マンション分譲を相当数している両社ならではの企画力だと思います。
リフォーム業界は、注目されているとはいえ価格の透明性や事業基盤の弱い企業が多いなど課題もあるのも事実です。そうした中、事業者の保証があるリノベーションは安心な面も多いでしょう。
リノベーションの参入企業が増える中、良質な物件を安価に提供するためには、設備機器の調達コストも重要になります。マーケットが拡大する中ユーザーに受け入れられるためには、良質なリノベーションマンションをリーズナブルに提供することがますます重要になるでしょう。競合ともいえる両社の提携は、驚きでもありますが今後の時代を見据えた一つの判断なのかも知れません。