マンション管理士試験/マンション管理士の試験・勉強法

合格を勝ち取るための効果的な学習方法(2ページ目)

専門学校、通信教育、あるいは独学のいずれを選んだとしても、結局は自分でいかに効果的に勉強するかが勝負を分けることになります。それには、まずこの試験独自の特徴を十分理解したうえで、学習の計画や対策を検討すべきです。筆者の実体験も踏まえて、効果的な学習方法をアドバイスします。

村上 智史

執筆者:村上 智史

マンション管理士ガイド


学習シーン

短期間での合格か、確実な合格か?

「適正化法」は全問正解を目指せ

「マンション管理適正化法」に関する出題が例年5問出題され、管理業務主任者試験の合格者は免除されます。

実は、この恩恵を受ける受験生が毎年全体の3割以上を占めています。したがって、初学者にとって1点を争う熾烈な競争の中、大きなハンディキャップを負っていると言えます。

ただ、幸いにして適正化法からの出題範囲は広くないうえ、標準レベルの難易度ですから努力次第です。ぜひ全問正解を目指すようにしてください。

過去問練習は、3回以上繰り返せ

この試験に限ったことではありませんが、受験対策の極意として共通するのは、「正答率の高い問題は確実に得点する」ことです。

正答率が70%を超える、いわゆる「サービス問題」を落とすようだと、熾烈な競争試験に打つ勝つことは困難です。

他の受験生に差を付けられないために、過去問によるアウトプット学習は、特に試験勉強の後半戦における最重要テーマです。

その上で、お勧めしたいのは、「分野別の過去問題集」に繰り返し取り組むことです。

頭にしっかり残るよう、本番試験までに少なくとも3回は繰り返すようにしてください。もちろん、全部の問題を繰り返す必要はありません。完全に理解したものは次回の練習対象から除外して構いません。そうすれば、徐々に回転率が上がり、学習効果も一層高まっていくはずです。

一発合格が難しいなら、「迂回ルート」を選べ

試験合格をそれほど急がず、合格の可能性を確実に上げたいならば、上で述べた「5点免除」の優遇措置を取りに行くという選択もあります。

つまり、出題範囲がほぼ同じでありながら、比較的合格しやすい管理業務主任者試験を1年目に突破したうえで、翌年マンション管理士試験の合格を目指すという戦略です。

マン管試験の再受験者が全体の4割を超えるという厳しいデータから考えれば、この「急がば回れ」的な選択も悪くないと思います。

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