短期間での合格か、確実な合格か?
「適正化法」は全問正解を目指せ
「マンション管理適正化法」に関する出題が例年5問出題され、管理業務主任者試験の合格者は免除されます。実は、この恩恵を受ける受験生が毎年全体の3割以上を占めています。したがって、初学者にとって1点を争う熾烈な競争の中、大きなハンディキャップを負っていると言えます。
ただ、幸いにして適正化法からの出題範囲は広くないうえ、標準レベルの難易度ですから努力次第です。ぜひ全問正解を目指すようにしてください。
過去問練習は、3回以上繰り返せ
この試験に限ったことではありませんが、受験対策の極意として共通するのは、「正答率の高い問題は確実に得点する」ことです。正答率が70%を超える、いわゆる「サービス問題」を落とすようだと、熾烈な競争試験に打つ勝つことは困難です。
他の受験生に差を付けられないために、過去問によるアウトプット学習は、特に試験勉強の後半戦における最重要テーマです。
その上で、お勧めしたいのは、「分野別の過去問題集」に繰り返し取り組むことです。
頭にしっかり残るよう、本番試験までに少なくとも3回は繰り返すようにしてください。もちろん、全部の問題を繰り返す必要はありません。完全に理解したものは次回の練習対象から除外して構いません。そうすれば、徐々に回転率が上がり、学習効果も一層高まっていくはずです。
一発合格が難しいなら、「迂回ルート」を選べ
試験合格をそれほど急がず、合格の可能性を確実に上げたいならば、上で述べた「5点免除」の優遇措置を取りに行くという選択もあります。つまり、出題範囲がほぼ同じでありながら、比較的合格しやすい管理業務主任者試験を1年目に突破したうえで、翌年マンション管理士試験の合格を目指すという戦略です。
マン管試験の再受験者が全体の4割を超えるという厳しいデータから考えれば、この「急がば回れ」的な選択も悪くないと思います。