ネパール旅行の服装と持ち物
パタン ダルバールスクエア
服装や持ち物に関しては、現地でレンタルしたり、入手できるものもあるので、出発前の準備にご一考ください。ネパールの気象庁のサイトも参考に荷造りして出かけましょう。
カトマンズの気候と服装
「ヒマラヤ=寒い!」イメージをお持ちの方も多いようですが、首都のカトマンズは実は亜熱帯気候。1300mの標高に位置することもあり、冬は東京より暖かく、夏は東京よりも涼しく過ごしやすいです。一年中温暖で南国の花で彩られています。■春と夏
春の訪れは早く、1月下旬から2月頃にこちらの暦の立春を迎え、だんだん気温が上がりはじめます。3月中旬の「ホーリー」(水や色粉を掛け合う祭り)を迎えたら初夏の陽気となり、一気に気温は上昇し25度を越えるように。しかし、朝晩の気温差はかなり大きいですから、着脱、調節しやすい服装を準備ください。
酷暑期の5月は日中30度を越えますが、湿度が低いため比較的快適です。この時期カトマンズ郊外では幻想的なホタルの乱舞が見られ、スイカ、マンゴー、杏、ライチなどおいしい果物が出回り始めます。エアコンが必要と感じることは稀で、扇風機を使うような日も多くはありません。ただ紫外線は強く日焼け対策は必須! サングラス、帽子、日焼け止めクリーム(現地で入手可能)はマストアイテム。またカトマンズ盆地内は砂埃が舞い、大気汚染も深刻ですので、マスクがあると良いでしょう。
■雨季
雲が低く垂れ込めるカトマンズ
モンスーン期となる6~9月は、ほぼ毎日のように夜間から明け方にかけて雨や雹が降ります。日中の雨はゲリラ的に降り、短時間で止むことがほとんどですが、薄手の長袖が一枚欲しいと感じるかも。雨で緑が鮮やかになり、晴れ間からは虹が現れ清々し時節ですが、舗装されていない道路はぬかるみ、スコールが降ると、排水設備が脆弱な道路はすぐに冠水してしまいます。折り畳み傘やレインコートなど雨具と防水性の高い靴、濡れても大丈夫なサンダル(安価で入手可能)があると便利。
雨に濡れて体調を崩すこともありますので、決して当地の雨を侮ってはいけません。落雷で命を落とすケースも多数報告されていますから、雷鳴が聞こえたらすぐに安全なところに避難しましょう。
■秋
秋は全国民が楽しみにしているお祭りシーズン。乾季となりヒマラヤトレッキングのベストシーズンに入ります。雨の神様インドラ神を見送る「インドラジャトラ」が終わる頃には、空は高く晴れ渡り、真っ白いヒマラヤも姿を見せ始めます。9~11月はネパール最大の「ダサイン大祭」、光の祭り「ティハール」と大型連休の祝日が続きます。この時期は一年で最も快適に過ごせる時期。日中は半袖でも大丈夫な日もありますが、日没後は気温がぐっと下がってくるのでジャケットやコートを羽織って調節しましょう。
■冬
12月から1月の短い冬は氷点下になることはごく稀ですが、朝晩の気温は一桁台まで下がります。早朝は盆地特有の濃霧に包まれるようになり、午前中の国内線のフライトは遅延、キャンセルが発生しやすくなるので、予備日を設けるなど十分に余裕のあるスケジュールを。
晴れていればポカポカと暖かいのですが、ネパールの典型的なレンガと石造りの建物内は冷たく、十分な暖房の設備が設置されていないこともあるので、室内での冷え対策のため、厚底のスリッパ、ウールのソックス、ストールや羽織り物があるとよいでしょう。日没後、路上で焚き火をする庶民の姿はネパールの冬の風物詩となっています。
アウトドアでは、ダウンジャケット、セーター、フリース、厚手のソックスも必要になります。また乾燥気味になりますので、お肌の弱い方は、保湿剤、リップクリームは必需品。現地で良質のウールやパシュミナの巻物、マフラーがリーズナブルな価格で手に入るので、この際買ってしまう!というのも一案。