魚介類を使った代表的ベルギー料理
小エビがいっぱい詰まったコロッケは定番料理
これぞベルギー自慢、プリプリのムール貝©OPT-RicardodelaRiva
一人前はおよそ1~1.5キロ。底が深めの柄付き鍋に入って登場しますが、その大きさに目を丸くする旅行者が続出。しかし一瞬ひるんでも、貝殻のボリュームがかなりありますから、意外と完食できるものです。ベルギー流の食べ方はフォークを使いません。右手で貝の殻をピンセットのようにして使い、左手に持った別の貝の身を挟んで食べます。箸が使える器用な日本人ならば楽勝ですので「郷に入れば郷に従え」の精神で是非挑戦してください。
首都ブリュッセルで最も有名なムール貝料理のお店は、世界中から観光客がつめかける「Chez Léon」。食道楽が集うイロ・サクレ地区にあります。また昨今美味しいムール貝が食べられるレストランとして地元の料理ジャーナリストに支持を得ているのが「Bonne Humeur」「François」「Chou de Bruxelles」。プリプリのムール貝に出会えることでしょう。
■小エビの料理
小エビのコロッケも店ごとに工夫が
またマヨネーズのソースで和えた小エビをトマトの中に詰めた「トマト・オ・クルベット(Tomates aux Crevettes)」も代表的な小エビ料理。ミニトマトが使われることも多く、前菜としてもよく登場します。
■うなぎのグリーンソース煮(Anguilles au vert/Paling in 't groen)
ベルギー料理にウナギはよく登場する©ベルギー・フランダース政府観光局/八木実枝子
他にもベルギーはシーフード料理がいっぱい。フランダース地域の高級レストランでは、シタビラメ、真ダラ、オマール、帆立を使った料理をよく見かけます。一方ワロン地方は「山の幸」の宝庫ではありますが、もちろん川が流れていますのでカワカマス、マス、ウナギ、コイなどの淡水魚のご馳走が楽しめます。特に川魚をワインで煮込んだ料理マトロットやマスのエスカベージュなどが有名です。