輸入車/注目の輸入車試乗レポート

大変身を遂げたジープ・チェロキーの走りは?(2ページ目)

個人的にはレンジローバー・イヴォークが出たときの衝撃には及ばないものの、ひと目見れば忘れられない強烈なフロントマスクが印象的なジープ・チェロキー。走りも中身も大幅に進化しているから驚きだ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

乗り心地も良好

ジープ・チェロキー・インパネ

8.4インチのVGAタッチモニターが標準で、メモリーナビはパナソニック製地図に、ガーミンのシステムを組み合わせている。SDメモリーカード、USB、地デジなど多彩なメディアが楽しめる。リヤバックカメラや縦列/並列パークアシストは「リミテッド」に標準で、ほかはパッケージオプション

「ロンジチュード」の試乗車には、225/60R17サイズのコンチネンタル製「コンチプレミアムコンタクト」が組み合わされていたが、乗り心地も上々だった。

少し前後方向の揺れを感じるものの不快ではないし、良くも悪くもジープらしさを感じる点でもあるから大きく見た目こそ変わったが、先代からの乗り替えなら「らしさを残しつつも洗練されたな」と感じるのではないだろうか。

ひとつ気になったのは、重量が重いせいかブレーキの利きが思ったほどではない点で、早めに踏んでいかないと前走車との距離が思いのほか縮まってしまう。

なお、前面衝突警報や車線逸脱警報プラス、アダプティブクルーズコントロール(ACC)は、ストップ&ゴー機能付で、「リミテッド」に標準、「ロンジチュード」と「トレイルホーク」は、セーフティパッケージのオプションになる。ロングドライブの機会が多く、安全性も重視するなら検討したいオプションパッケージだ。

着座感も先代から改善

ジープ・チェロキー・フロントシート

フロアが高くて座面高が低いという、先代までの印象が払拭され、乗降が楽になり、座り心地も改善されている印象を受ける

先代まではフロアがやや高めの割に、フロアから座面までの高さが少し低く、独特のシートポジションが特徴だったが、フロアは思ったよりも高くなく、乗降も楽になっているし、座り心地も改善している。

これなら足を投げ出すような姿勢にならずに済むし、片道70kmくらいであればノンストップで走ってもまったく疲れ知らずだった。シートは厚みがあってサイドサポート性もまずまず。

後席もシートの厚みがあり、身長171cmのレポーターが前後席に座ると、後席の膝前にはこぶし2つ半、頭上には1つ半強の余裕が残るし、前席座面下は大きく空いているから足入れ性も抜群だ。

大人の3人掛けは短時間なら十分に許容するだろうが、大人2人までが当然ながら快適な範囲で、前後席距離のタンデム距離も考えると、身長180cm級の人が快適に移動できる空間を確保している。

次ページは、新型ジープ・チェロキーの積載性について
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