食と健康/魅力の食材・成分(肉・魚介・野菜・フルーツなど)

紫外線の多い時期に! クコの実の栄養成分・注意点(2ページ目)

クコと言えば、薬膳料理などの養生食で不老長寿薬とされてきました。数年前にも海外セレブにも人気のある食品として取り上げられ関心のある方も多いと思います。成分について、日焼け対策に役立つ報告もあります。栄養成分や注意点をご紹介します。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

クコの実と薬、ハーブとの食べ合わせに注意

くこのみ,クコの実

お粥やスンドゥブチゲなどの彩りに、また甘味も加わりおいしいクコの実

どんなに健康によいとされるものでも、偏った食べ方はいけませんし、食べる際には、食べ合わせなどを注意しなければならない場合があります。

「健康食品」の安全性・有効性情報などのサイトでは、クコの実について、「適切に経口摂取した場合、安全性が示されているが、妊娠中・授乳中の経口摂取は恐らく危険であるため使用は避けるべきである」 としています。

また「ワルファリンと併用すると、また同様に抗凝固作用があるハーブ・サプリメントと併用しても出血傾向が高まる可能性がある」と記載されています。

食事の中でおいしく、彩りに活用

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戻したクコの実をきんとんの飾りに添えると、彩りもよくなります。

クコの実は、スーパーの中華料理の材料売り場、またドライフルーツやナッツ売り場などでも、手軽に買うことができます。

クコの実を養生食として使う場合には、ホワイトリカーと砂糖とともにつけるクコ酒や、クコ茶などとして使う方法もありますが、日常の中でお料理に使うのもよいでしょう。

クコの実は、赤い色がかわいらしく彩りに添えると映えますし、甘味があり誰でも食べやすいので、ガイドはスタンダードなお粥はもちろん、焼売にのせたり、辛みのあるスンドゥブチゲや、ナムルなどに添えたり、またお正月のきんとんなどにのせたりして使います。

薬草事典等には、「クコの実は、日々の食卓に活用し、連用してそのよさがわかる」とあり、やはり薬のように食べてすぐ効くというものではないのだと思います。偏った食べ方はせずに、幅広い食品からバランスよく食べる上で、うまく活用するようにしましょう。

参考/
・抗酸化活性に着目した食品の機能性に関する研究/健康栄養ニュース第28号(独立行政法人国立健康・栄養研究所)
・資生堂リサーチセンター
・株式会社サティス製薬
・ゼアキサンチン(カロテノイド.info)
・クコ(公益社団法人日本薬学会)
・「健康食品」の有効性・安全性情報
・健康食品素材の科学的実証データベース
・薬になる植物図鑑(柏書房)
・食べる薬草事典(農文協)
・摘み菜がごちそう(山と渓谷社)
・薬膳(東京書籍)
その他

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