矢口監督の初期の名作といえば、この2本!
『ひみつの花園』(1997年度作品)お金が好きな銀行員の咲子(西田尚美)は5億円強盗事件に巻き込まれてしまうけれど、強盗はなんと事故死! 咲子は樹海の地の底へと落ちた5億円を手に入れるために、樹海の地の底を研究しようと地質学を学んだり、体を鍛えたり……あれこれ挑戦するという物語。
やることなすこと極端で破天荒なヒロインの金への執着、暴走っぷりが素敵な『ひみつの花園』。見れば一目瞭然ですが、思い切り低予算映画です。合成シーンなど明らかなミニュチュアだし、チープさ満載! だけど、そこが逆にかわいくて、おかしくていいんですよねえ。
ヒロインのユニークさとアイデア満載の演出で『ひみつの花園』は、矢口監督作初期の傑作というファンは多いのです。
監督: 矢口史靖
出演: 西田尚美、利重剛、加藤貴子、田中規子、鶴田忍、角替和枝、内藤武敏、 西牟田恵ほか
『アドレナリン・ドライブ』(1999年度作品)
ヤクザに因縁つけられた青年(安藤政信)は、ガス爆発をきっかけに、その場に居合わせた看護師(石田ひかり)とともに逃走。そんな二人をヤクザが追ってくる……というドタバタコメディ。
ヤクザがらみとはいえ、矢口監督作なので実にすっとぼけた展開。ヤクザを演じるジョビジョバ(マギーほか)は、キレのいいボケツッコミを見せてくれるし、安藤も絶妙のボケっぷりで大爆笑。安藤正信のコメディ演技って珍しいのでは?貴重です。
今の矢口監督作によくある成長ものの要素はあまり感じられませんが、テンポよくたっぷりと笑いを提供してくれるところは今と変わりなくとても楽しい作品です。
監督:矢口史靖
出演: 石田ひかり、安藤政信、ジョビジョバ、角替和枝、真野きりな、徳井優、上田耕一、松重豊ほか
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