ホーチミン/ホーチミン基本情報

ベトナム・ホーチミンのチップ事情(相場)

ベトナムは基本的にチップの習慣はありません。しかし、場合によってはチップを渡すべきときもあります。また、相手からチップを要求されることもあります。今回はチップを渡すシチュエーションや、要求されたときにチップを渡すべきかどうかなどを説明したいと思います。

古川 悠紀

執筆者:古川 悠紀

ホーチミンガイド

ホーチミンでチップは必要? 相場は?

dong khoi

ショップが建ち並ぶドンコイ通り

「ベトナムのレストランやスパでは、チップは必要?」という質問をよくうけます。ベトナムは基本的にチップの文化はありませんが、状況によってはチップを渡した方がいいという場面もあります。日本ではチップを渡す機会というのは滅多にないのでどんなときに渡すべきなのか、チップの相場などはいまいちピンときませんね。今回はチップやそれに類する代金を支払うシチュエーションをご紹介します。

■エステ(スパ・マッサージ)
spa

エステではチップを渡すケースが多い

エステではチップを払うべきかは五分五分……。日本人観光客が多く訪れるようなお店では、基本料金にチップが既に含まれている場合もあります。一方格安マッサージでは、施術を行なうマッサージ師の給料はチップのみといったお店もあるため、施術者からチップを要求されることも多々あります。チップを払うべきかは、事前に受付の人に訊いておきましょう。もし基本料金にチップが含まれていない場合は、マッサージで5万ドン程度、ちょっと高級なスパで10万ドン程度を渡してください。ただし、チップはあくまでも気持ちなので、下手な施術で不満に感じた場合は渡さなくとも問題ありません。トラブルになりそうであれば、店長やマネージャーといった責任者に事情を話しましょう。

参考:ホーチミンのスパ、マッサージで女子力アップ

■ホテル
hotel

レックスホテルの客室にて

ホテルでチップを支払う場面が考えられるのは、『ポーター』と『ベッドメイク』ですね。4ツ星、5ツ星といった高級ホテルになると、ポーターが観光客の荷物を客室まで運んでくれるサービスがあります。基本は無料で、チップを要求されることはまずありませんが、もし親切に対応してくれたのであれば、2万ドン程度気持ちとして渡してもいいでしょう。また、連泊する場合は、外出中にベッドメイクもおこなってくれます。こちらも基本はチップ不要ですが、もし渡すとしたら一つのベッドに対して2万ドン程度枕に挟んでおきましょう。

参考:ホーチミンにあるホテルの種類をご紹介

運転手にチップが必要のときと、そうでないとき

taxi

タクシーでチップは要求されても応えるな

ベトナム観光の足として、最も利用頻度が高い移動手段タクシー。タクシーでは原則チップは必要ありませんが、悪質なタクシーに乗ってしまうと、「遠くまで走ったんだからチップをくれ」とせがむ運転手もいます。この場合は断固として断りましょう。もしトラブルに発展するようであれば、運転手の名前とナンバーを控えて、ホテルに戻ってからフロントに伝えて対処してもらってください。フロントがタクシー会社に電話してくれます。

ただし、タクシーを半日、もしくは1日チャーターした場合は別です。5万ドンから10万ドン程度チップを渡すとスマートです。

■バイクタクシーとシクロ
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シクロはベトナムの名物

近い距離であれば、バイクタクシーも有効ですし、観光名物のシクロもおすすめできます。双方とも最初に料金交渉を行うので、チップは必要ありませんが、シクロの場合は気持ち程度(約1万~2万ドン)渡すのもいいかもしれません。ただし、「これじゃあ少ない」、「5万ドンはくれ」と文句を言ってくるようであれば、1ドンも渡さなくて結構です。無視して通り過ぎましょう。

参考:ホーチミンのタクシーベトナム ホーチミン旅行の注意点

 

おしぼりとお茶は有料の可能性がある

restaurant

レシートは念のため確認した方がよさそう

ベトナムのローカル食堂やレストランでは、必ずと言っていいほど、最初におしぼりを持ってきてくれます。これはどこの国でも普通かもしれませんが、ベトナムの場合は、このおしぼりが2,000~5,000ドン程度と有料です。使わなければ料金はかかりませんので、お会計のときにレシートを確認しましょう。使っていないのに「khan lanh(=冷やしたおしぼり)」の文字がレシートに表記されていたら、スタッフに伝えて引いてもらってください。

日本では無料で出てくるお水ですが、ベトナムでもお茶は無料のところが多いです。逆にミネラルウォーターはどこも有料ですので、無料で飲みたい場合は「お茶」と伝えることをお忘れないように。ベトナム語では「tra da(=冷たいお茶)」、「tra nong(=熱いお茶)」となります。ただし、お茶はお店によっては有料のところもあります。金額は5000ドン程度なので、もしレシートに記載されていたら、「有料だったんだ」と考えるようにしてください。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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