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育児にポジティブな連鎖を起こすコツ(2ページ目)

気分良くスタートが切れた日は、どんどん家事がはかどる。子供がご機嫌だと、ママもニコニコ。逆に、ママがイライラしていると、子供もグズグズに……。このような連鎖を経験したことありませんか? これはただの偶然なのでしょうか? いえ、そうではありません。物事は連鎖するものなのです。この記事では、育児の場面で起こりがちな連鎖についてイギリスの研究データとともにお伝えしていきます。

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

育児の負のスパイラルから脱出するには?

このように、育児は連鎖が起こりやすいもの。だから、いったん負のスパイラルにはまってしまうと、全てがネガティブに見え、抜け出す術がないように感じられるかもしれません。でもそんなことはありません! きちんとした意識づけをすれば、必ず、負のスパイラルから抜け出せる力をだれもが持っています。

私が日頃行っている育児相談や叱り方教室などでも、はじめは負のスパイラルから抜け出せずにいたママが、「あること」をきっかけに正のスパイラルを引き起こす様子を、度々、目の当たりにしています。

「あること」と書くと、何か特別な秘訣のように思われるかもしれませんが、そうではありません。簡単に言ってしまうと、ママのポジティブ改革をしてしまうのです。連鎖とは輪のように1つ1つがつながっているので、ママの意識自体をポジティブに変えると、ポジティブの波が次々に生まれ、それをきっかけに、それまでの負のスパイラルが、見事に逆回りをはじめます。

これまで、多くのお母さま方とお会いしてきた経験から、私が自信を持っておすすめする「負のスパイラルからの脱出法」はママの意識改革です。なぜなら、負のスパイラルにしても、正のスパイラルにしても、そのベースになっているのは、ママの「心」だからです。スパイラルの土台をグレーからピンクに変える。そうすると、自ずと物事まで逆回りをはじめてくれるのです。


ポジティブな連鎖を引き起こすポジティブペアレンティング

これまでに、「ポジティブペアレンティング」という言葉を聞いたことはありますか? ペアレンティングとは「子育て」「育児」のことを指すので、ポジティブペアレンティングとは、「前向きな育児」のこと。ある1つの「ポジティブテクニック」を意味するのではなく、全般的にバランスの取れた良い子育てを行っている状態を言います。

ポジティブペアレンティングは、自ずと正のスパイラルを引き起こします。例えば、就寝時間を20時と早めに設定する。すると、睡眠が足りて子供がご機嫌になる ⇒ 朝ごはんも良く食べるようになる ⇒ 怒鳴る必要がなくなってくる、のようなポジティブな連鎖が起こりやすくなるのです。このような連鎖が生まれれば、ママも気持ちに余裕が出来るし、自分に対してもさらにポジティブになれるのは明らかですね。

ママの意識改革は、だれでもすぐにスタートすることができます。たった一つの秘訣は、コツコツと「ポジティブな見方」を意識し続けることだけ。コツコツとポジティブ化を図ることで、いつしかそれがクセになっていきます。ママの意識改革につながる「ポジティブトレーニング」については、過去の記事 『イライラにすぐに効くポジティブトレーニング』 でも触れています。ぜひ、ご参照ください。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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