母親との関係は恋愛に強く影響する?
母と娘の関係は、複雑。お互いに見る目が厳しく、理解を求め合いがち
筆者のブログでも、母娘関係についてのアクセスが一番多く、たくさんの人が悩んでいると思われます。過去のコラムでも、お伝えしていますが、恋愛をつかさどるチャクラ(第2チャクラ:子宮)は、母親との関係と同じ場所。つまり、母親との関係、母親の価値観が、女性の恋愛に強く影響すると考えられます。筆者の亡き母との具体的な体験を交えながらお伝えします。
「恋に溺れるなんて、はしたない」
小さいころ両親は仲がよく、母はいわゆる「良妻賢母」タイプでした。料理、裁縫が得意で、子ども好き。歌ったり、絵本を読んでくれたり、お弁当を作っては公園に連れていってくれました。反面、行儀や姿勢、言葉づかいに厳しく、テレビや服装などの選択権はありませんでした。母の美徳から外れる価値観は、すべて否定、批判され、とにかく「感情」を抑制されました。短大に入学した年、姉が家を出て、母と二人暮らしになりました。保育科での学びで、母の教育観の良さばかり目につき、私は、過去の不満を封印し、母を尊敬し直しました。母を肯定することで、苦手な母との二人暮らしに本能的に備えたのかもしれません。同時に、母を認めるほどに、自己否定は強まりました。
母の恋愛観にも影響されました。
「恋に溺れるのは、はしたない」
「(彼とくっつくと)汚らわしい」
私は、恋愛やセックスを否定する母に育てられたのです。
娘の恋を心配する気持ちは、親になってみるとわかるのですが……
母親の「男性観」や、両親の関係にも影響される
当時、単身赴任中だった父とは、諸事情により家庭内離婚状態。母は父を蔑み、憎んでおり、その影響も受けました。父親と不仲だった私は、さらに男性不信に。「男女の愛は続かない」「理想の男はいない」と半ばあきらめていました。両親の関係は、男女関係の基本として大きく影響を受けます。
母親が父親に尽くす関係なら女は尽くすものと認識します。父親が母親に暴力を振るう夫婦なら、それが普通だと思うでしょう。母親が強く父親の存在感が薄い両親なら男性を敬う気持ちは育たないかもしれません。
それが嫌で反対を選ぼうとする人もいるでしょうけれど、いずれにしろ、愛に満たされた理想的な事例を見ていなければ、未来に希望を持ちにくいもの。両親の関係と、自分が受けた影響を、客観的に考える必要があります。
また、仕切るタイプの母に育てられた私は、男女関係に於いて受け身でした。
・「良い子」にしていないと嫌われる
・かわいくしていたら優しくしてもらえる
母との関係が、当時の彼氏や離婚した前夫との関係に、そのまま投影されていると気づいたのは離婚後のことでした。しっかりした母親に育てられた場合、その男性性にも影響を受けるようです。
恋愛観に関する脳内の情報を書き換えてみよう
自分の固定観念と、母親の固定観念。切り離し整理する作業は、重要です
・母親からどんな影響を受けているか
・自分はどんな男女関係を望んでいるのか
を、紙に書き出してみましょう。まず、「年表」を作ってみてもいいかもしれません。両親の関係が変わるにつれて、自分の恋愛観も変わっているのではないでしょうか。そこに、両親の関係の良いところと悪いところを書き出してみるのもいいでしょう。
母親から受けた影響については、一枚につき一項目ずつ書いていきます。そして、消したい、もしくは、変えたいところは、「私には必要ありません」と宣言して、その紙を破きます。見習いたいところだけ、残してみましょう。そのうえで、自分が、本当はどんな男女関係を望んでいるのか考えてみましょう。
思いつかないなら、男女のカタチについて、新しい情報をインプットしたほうがいいでしょう。「男女の事例」が両親だけだと、データとしては少な過ぎます。「交際期間の長い仲のいいカップル」に関わり、映画や本のなかに理想を探してみましょう。
知らない間に母から伝授された恋愛観を脱ぎ捨て、自分の本当の望み(どんな二人になりたいか)を知ることで、運命的な恋を引き寄せる力も高まります。
そして、可能な範囲で、母親への憎しみが少しでも薄まるほうが、恋愛運にとっても、子宮にとっても、良い方向へと向かうはずです。この機会に、瞑想やセラピーなどで、母との関係にがっつり向き合ってみてもいいかもしれません。
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