利用者本位の視点で考える服装

スーツで利用者宅に訪問した際、中には「話しづらい」と距離を置く方がいました。ケアマネージャーだから安心だとわかっていても、スーツ姿を見ると訪問販売員などを想起してしまうようで、「何かを売りつけられるのではないか」と心配される方も。また、ケアワーカーをしていた時、敬語で話しかけると「他人行儀で嫌だ」と言われることもありました。その方は私に、家族のように接してほしいと思っていたのかもしれません。このように、服装や言葉遣いで人に与える印象は変わるのは事実です。

では、利用者の希望に沿った服装や話し方をすればよいでしょうか。言葉遣いについて私は「親しき仲にも礼儀あり」と思っていて、できるだけ他人行儀にならないように配慮しながら、敬語を使い続けた経験があります。何度か話しているうちに信頼関係ができ、分かっていただくまでに時間がかかりました。服装についても同様で、はじめは分かってもらえなくても、時間をかけて接することで、理解してもらう努力は続けたいものです。

このことから利用者との関係性は、服装や言葉遣いだけに左右されるものではなく、やはり信頼関係が重要だということが言えます。

ルーティンワークから考える服装

次に、ケアマネージャーのルーティンワークから考えてみます。ケアマネージャーのルーティンワークの一つに、介護保険の更新申請等代行業務があります。他にも認定調査票の写しを請求など、役所に足を運ぶことが多い訳ですが、登庁する際の服装としてはスーツが無難だと思います。

人間、見た目で判断してはいけませんが、見た目が人に与える影響も確かにあります。代行業務をあまりカジュアルすぎる服装で行うには、受け取る役所の職員の方も抵抗があるのではないでしょうか。

結論、スーツを着用すべきか

冒頭に結論は出ないと言っている訳ですが、あえて結論付けるとすると、スーツ着用が無難であると言えます。ただし、私自身は状況にあわせてスーツを着用しています。普段は襟付きのシャツにスラックス、革靴です。

登庁するときや病院に面会に行くときなどはできるだけスーツを着用しています。こうした臨機応変な対応ができるのは、やはり独立開業しているからです。雇用されている場合は制服が決められていたり、勤務時間中、自由に自宅に戻ることもできません。

出勤した時の服装がそのまま退社時まで続く訳ですから、自由に服装を変えることができない場合は、スーツを着用しておいた方が無難でしょう。士業と呼ばれている弁護士、司法書士、行政書士などは、記章(バッジ)があることでよりスーツ姿が映えます。ケアマネージャーも、記章もあるとスーツ姿が増えるかもしれませんね。
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