日本学生支援機構の調査によると、大学生の奨学金利用率が52.5%と過去最高になったことがわかりました。今、学生生活に何が起きているのでしょう。この変化の意味するものやそもそもの原因などについて考えてみましょう。


奨学金利用が過去最高に!

日本学生支援機構の「平成24年度学生生活費調査」によると、機構の奨学金に限らず、何らかの奨学金を利用している大学生(4年制昼間部)の割合が52.5%と過去最高になりました。2年前の調査に比べて1.8%増で、半数を超える学生が何らかの奨学金を利用していることになります。

大学だけでなく、大学院修士課程、博士課程、専門職学位課程のいずれもアップしました。大学や大学院に通うための奨学金依存度がじわじわと上がっています。

<奨学金利用率>
大学学部(昼間部)  52.5%
大学院修士課程    60.5%
大学院博士課程    66.2%
大学院専門職学位課程 60.7%



学費や生活費が上昇

奨学金

大学での奨学金利用率が過去最高に

奨学金を利用する学生が増加してきた理由の1つに、学費や生活費の上昇が挙げられます。

日本学生支援機構の調査では、大学でかかる費用を「学生生活費」と呼んでいて、その中に「学費」と「生活費」が含まれています。「学費」は授業料、その他の学校納付金や、修学費、課外活動費、通学費などが含まれます。一方、「生活費」は食費や住居・光熱費、保健衛生費、娯楽・嗜好費、その他の日常費など。

大学生が1年間に使った「学生生活費」は平均188.0万円と2年前より約5万円アップし、12年ぶりに増加に転じました。内訳は、学費が117.6万円、生活費が70.5万円で、特に学費の中の授業料が87.1万円と過去最高額になりました。

<学生生活費>
大学学部(昼間部)
国立:156.3万円(うち学費は67.4万円)
私立:197.7万円(うち学費は132.0万円)


授業料が上がっていて、学生生活費が増えていることが、奨学金依存率を引き上げている理由の1つと言えるでしょう。