テクノポップ/海外のテクノポップ

Cosmic Armchair~シンガポールから世界へ(2ページ目)

ひょんなきっかけでインタヴューする事になったシンガポール発エレクトロポップ男女ユニット、Cosmic Armchair。シンガポールのアーティストとしては、I Hate This Placeに続き2組目!シンガポールのシーンからAlfa Matrixに加入し世界進出。来日熱望!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

YMOのファン

ガイド:
日本では、テクノポップがこの分野の音楽を呼ぶための最も普及している用語となっています。エレクトロポップやシンセポップという用語が他の国々ではより普及していますが、Yellow Magic Orchestra等のお陰で80年代初期にテクノポップのブームがあったので、テクノポップという言葉は普及しました。この分野で日本のアーティストを知っていたり、好きだったりしますか?

ジェーン:
はい、ベンはYMOのファンで、『増殖』のアナログ・アルバムを今でも持っているわ。Kraftwerkのテクノポップ・アルバムをアナログでも持っています。

シンガポールのニューウェイヴ

ガイド:
あなたたちは、シンガポールのバンドとしてインタヴューする二組目となります。I Hate This Placeが最初で、バンド・メンバーのショーンが在日していた時に出会いました。彼らを知っていますか?

ベン:
janeandben

Jane & Ben

私たちはショーン、そしてI Hate This Placeとは2、3年ほど前に知り合いになりました。彼らはショーをオーガナイズしていて、彼らの前座として私たちを迎え入れてくれたんです。お互いの音楽を楽しんで以来、連絡を取り合い、お互いのショーに参加し、コラボの可能性について話し合ったりしています。実際のところ、ショーンとローマンの二人は先週(4月13日の週)あったEsplanadeでのショーに来てくれて、ショーが終わった後、いいおしゃべりが出来ました。

 

ガイド:
僕は、色々な国でのポップミュージックの歴史に興味があります。掘り起こしていくと、よく意外な発見をします。例えば、ロシアにもソ連時代にテクノ(エレクトロ)ポップのバンドが居たとか。ディック・リーが多分、もっとも有名なシンガポールのアーティストでしょうが、80年代のシンガポールにエレクトロポップやニューウェイヴ系のアーティストはいたのでしょうか?

ベン:
80年代における最も知られたシンガポールのニューウェイヴ・バンドは、Zircon Loungeです。彼らは1983年に『Regal Vigour』というアルバムをリリースしました。設立メンバーのクリス・ホーは、X’Ho、Zircon Gov Pawn Starzといった様々な名義でレコーディングをしました。

Zircon Lounge - Chanachai (YouTube)

10年後の90年代において最も顕著なシンガポールのエレクトロポップ系バンドはClub Ecstasyです。1993年にアルバム『MIDI Genetics』、1994年に『Virtuoso Of The Infinite Acid Bath』を発表しています。後に、シンガポールのアイドルコンテスト最終選考者のマイア・リーをリクルートして、The Unusual Suspectsを結成し、ローカルラジオ局で3つの曲が1位となり、日本やヨーロッパでもシングルをリリースし、スカンジナビアでもエアプレイされました。グループは解散してしまいましたが、メンバーの一人だったジェフリー・ローは彼のスタジオで私たちのシングル「I Don’t Belong Here」のレコーディングとミックスをしてくれました。彼は、次のアルバムでレコーディングとミックスもやってくれることでしょう。

THE USUAL SUSPECTS
(SPOTIFY) 

 
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