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【倉俣史朗のデザイン】変型の家具 1970(2ページ目)

【石川 尚のデザイン探訪】没後数十年経ても色あせることのないクラマタデザイン。現在でもデザインや思想がクローズアップされるキラ星のごとく輝く倉俣さんのデザインをシリーズでご紹介。今回は歪んだ家具「変形の家具」です。

石川 尚

執筆者:石川 尚

ファニチャーガイド

家具は、人の思考を刺激する存在でもある

そんな意味でこの『変形の家具』は、収納や抽き出しという家具の機能性はもちろんのこと、家具を通して物事の既成、人間の記憶、常識、等について物語っている。

家具は単なる道具だけではなく、人の思考を刺激する存在でもある。それが、デザインのメッセージでもある、と。

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「スケッチ/変形の家具/Furniture in Irregular Forms 」1970年(引用:「倉俣史朗のイメージスケッチ」/ p47 / 発行:TOTO出版 ) ●クリックすると拡大します


最後に「記憶」について倉俣さんの言葉を紹介しよう。

『西洋を空想し、建築家を無相したこの空間の匂いも、音も、全ての形も、人々の声も、草も樹もその記憶は微細をもって私の中に在る。
しかし、記憶は想像と夢想のもとで変曲され増幅され、真実から遠くはなれ歪み捏造されているかもしれない。そしてその歪んだ産物もいつしか現実になってしまっている。しかし、その嘘も、真実も、ともに自分が生きたものであり、自分自身のものであるもとに変わりはない。私にとって見た夢の体験も含めて記憶は無限の宇宙を構成してくれる。』
(引用:記憶の中の小宇宙p14-15 /未現像の風景 /住まいの図書館出版局)


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■ 今回の関連リンク

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 →【倉俣史朗のデザイン】Homage to Mondrian 1975









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→ 石川 尚のWAKUWAKUプレスレポート              
【保存版】倉俣史朗とエットレ・ソットサス展1/3
【保存版】倉俣史朗とエットレ・ソットサス展2/3
【保存版】倉俣史朗とエットレ・ソットサス展3/3




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→『ファニチァ-ワ-ルド的この店この逸品』
倉俣史郎の掛時計『小クラマタ』見参!







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