サラリーマンの老後に対する考え方は?

フィデリティ投信が昨年実施した「サラリーマン1万人アンケート 2018」(2018年6月発表)で非常に興味深い結果が出ていました。
 
育ててくれた親の世代とは違う老後が待っている!?

育ててくれた親の世代とは違う老後が待っている!?



このアンケートは2010年から毎年実施されているもので、2018年も老後の生活や退職金の準備状況などに関する調査で、1万2,010人の主に会社員や公務員を対象に実施されました。

主な質問項目をピックアップして、上位回答を要約すると次のとおりです(いずれも回答は全体平均のもの。カッコ内はアンケートが開始された2010年の調査結果)。

■退職後の生活のイメージは?
  • 1位 のんびり・マイペースな生活 44.3%(51.7%)
  • 2位 ほそぼそ・質素な生活 18.9%(19.3%)
  • 3位 明るく・楽しい生活 12.3%(12.6%)
2010年の調査と比べて、「のんびり・マイペースな生活」の数値が7.4ポイント減少しています。年齢別でみると、特に20代男性(55.5%→46.2%)と30代男性(53.8%→46.0%)で減少幅が大きく、その分、20代では「ほそぼそ・質素な生活」が増加(12.4%→13.4%)していて、若い世代が将来を楽観視していないことがうかがえます。

■退職後の生活を、今の高齢者と比べると
  • 1位 今の高齢者よりも悪くなっていると思う 37.7%(36.4%)
  • 2位 どちらかと言えば今の高齢者よりも悪くなっていると思う 24.5%(33.6%)
  • 3位 今の高齢者と変わらない程度の生活は送れると思う 13.5%(13.8%)
いずれも2010年調査結果と大きく変化はありませんが、1位と2位の「今よりも悪くなっていると思う」と「どちらかといえば悪くなっていると思う」との回答の合計は62.2%におよびます。

■公的年金は安心できるか?
  • 1位 不安だ 50.2%(53.0%)
  • 2位 あまり安心できない 30.5%(35.9%)
  • 3位 まあまあ安心できる 8.2%(5.8%)
上位2つの合計80.7%の人が、公的年金だけでは安心できないと考えているようです。

多くの人が、老後の生活が厳しくなり、年金だけでは生活が苦しいと思っています。自分がいつリタイアをしてセカンドライフを迎えるかは、ある程度見通しがつくので、早めにセカンドライフ資金の準備を始めたいところです。
 

老後資金の準備状況で驚きの結果が

老後資金の準備状況に関するアンケート結果を見てみましょう。

■退職後に生活用として準備している資金は?(公的年金除く)
  • 必要額平均(希望額) 2,928.5万円
  • 調査結果の平均額 748.1万円
  • 準備額ゼロ円の人の割合 40.1%
  • 準備額1,000万円以上の人の割合 19.9%
希望する資金額「2,928万円」に対し、実際にはその約25%しか準備できておらず、理想と現実の大きなギャップが見られます。中でも準備額0円が約4割超えという結果には驚いてしまいます。
 

老後をあきらめたくない!

老後の厳しさはわかっていても、日々の生活や住宅資金、教育資金のやりくりなどで思うようにいかない。あるいは「将来」より「今」が大切、というのが現実なのでしょうか。とはいえ、リタイヤを迎えた時に「あの時、わかっていたのに、準備しておけばよかった」と、後悔することがないようにしたいところです。
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