ひと回り大きく、狙いは欧州Eセグメント
つまりは、欧州Eセグメント狙い。サイズはもちろんのこと、効率性や性能スペックにおいても、BMW5シリーズやメルセデス・ベンツEクラスといった欧州Eセグ勢と比べても、決して見劣りしないクルマに企画されたのである。なかでも、効率化の核をなす軽量化は、意外にもといえば失礼だろうけれど、キャデラックが最も自信をもっているところで、先代モデル比で約7%のダイエットに成功しており、ほぼ同内容装備仕様の5シリーズと比べて、実に90kg以上も軽く仕上がったのだ。アメリカ車も、随分と“細かく”なったものである。
エクステリアデザインは過去2世代のイメージを踏襲した。そのうえで、いっそうロングノーズショートデッキスタイルを強調し、Eセグメントらしく後席と荷室を拡大している。
特徴的なフロントマスクはとても力強く、同時に、モダンアメリカンラグジュアリィらしさをストレートにアピールする。シルバー光輝パーツの質感は、もはやレクサスやアウディレベルだ。
ナビやオーディオなどの統合制御や各種設定などの操作が行えるキャデラックCUEを装備、8インチタッチスクリーンでスマホやタブレット端末のように操作できる。Boseと共同開発したアクティブ・ノイズ・キャンセレーションが採用された
本国仕様には3.6リッターV6ツインターボ+8ATを積む高性能版や、3.6リッターV6自然吸気仕様などの用意もあるが、日本市場には直噴2リッター直4ターボエンジン+6AT仕様のみが導入されることに。要するにATSと同じパワートレインである。