食育/安全・安心な食品の選び方

親としてよく考えたい!食品添加物の基本(2ページ目)

安心・安全な食品を選ぶ上で、食品添加物が気になる親御さんも多いでしょう。食品添加物について、なぜそれが使われているのかをきちんと分かり考えた上で食品を選び家族や子供たちに食べさせているでしょうか? ここでは親として理解しておきたい食品添加物の基本的な知識をポイントをおさえてご紹介します。

浜田 峰子

執筆者:浜田 峰子

食育ガイド

よく見て!同じ食品でも添加物はこんなに違う?!

現在の日本では、食品添加物は基準の範囲内で使用が認められています。製造過程で何をどれくらい使うかはメーカーの特性によるところが大きいので、同じような商品でも使われている添加物の数が違っていることが多いのです。

子供が好きなフルーツ入りヨーグルト(いちごの場合)で比べてみましょう。
よく見て!食品添加物

よく見て!食品添加物

いかがですか? どれもコンビニやスーパーで手に入りやすい商品ばかりです。増粘剤が入っているもの、ブドウ糖果糖液糖を使っているものなど、ほんとうにさまざまです。だからこそ、親としてしっかりと食品表示から添加物を確認して、よく理解したうえで商品を選んで子供に食べさせる必要があるといえます。

ちょっと待って!そのお菓子、添加物いっぱい?!

果汁100%とうたっているグミや飴のパッケージの文字だけを見て「果汁がたくさん入っているからいいか!」などと、食品表示を確認しないで子供に与えていませんか?

よくある果汁100と表示のあるグミの実際のパッケージを見てみましょう。
ちょっと待って!そのお菓子

ちょっと待って!そのお菓子

この果汁○○%という表示にはからくりがあります。使われているのは濃縮果汁で生果汁に換算すると100%になる量を使用しているという意味なのです。ですから、グミ1個、飴1個あたりにつかわれている実際の果汁の量としてはごくわずかということになります。当然その量の果汁では甘みや香りが足りないので、添加物を使っています。また、食感や光沢を出すためにも添加物が使われています。

食品表示を見ると、添加物として、水あめ、砂糖、ゼラチン、植物油脂、でん粉、ゲル化剤、香料、光沢剤、酸味料が使われていることが分かります。これはほんの一例です。子供の心をくすぐるおまけ付のお菓子や、なにげなく食べさせたり飲ませている食品の表示も、いまいちどよく見てみて下さい。


子供には、表示をよく見て考えて食品を買うということができません。当然ながら、親が子供に買い与えることが多いものです。子供が欲しがるから、だだをこねるからといって簡単に与えるのではなく、買い与え食べさせるときの、判断基準を親御さんの中に明確に持って、子供の健康を守り、食育に取り組んでいただきたいと思います。
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