BMW/BMWの車種情報・試乗レビュー

BMW i3はクルマ好きをも虜にするEV(4ページ目)

EVのi3が日本の街を走り出した。「アルミシャシーにCFRPキャビンという革新的パッケージを、電動モーターで動かすBMW」と聞いただけで、クルマ好きなら乗ってみたくなるもの。通常時電力供給が水力発電のみの屋久島で、CO2フリーのモビリティを体感して来ました。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

プレミアムブランド本気の新ライン、一大旋風を巻き起こすか

BMW i3

U字型のLEDヘッドライトとテールライト、クローズドタイプのキドニーグリルを採用

レンジエクステンダーにも試乗した。リア荷重が増え、重量も130kg重い。タイヤサイズも前後で幅が異なっている。この情報だけで、ライドフィールの違いは明らかだろう。(実際の速さは別にして)加速フィールこそさほど変わらず豪快であったが、明らかに重厚感があって、落ち着いている。相対的にフロントタイヤが細いこともあって、前輪の動きもよりシャープに感じた。全体的なライドテイストとしては、レンジエクステンダーの方が筆者の好みであった。

なるほど、i3はクルマ好きをも虜にするパフォーマンスを備えるクルマだ。ちゃんと、“ビーエム”にもなっている。けれども、EV先進国でありながら伸び悩む日本市場において、はたしてi3がどこまで評価されるだろうか……。価格との兼ね合いもあって、一筋縄ではいかないことだろう。

一方で、プレミアムブランドが本気で出した新製品、新ラインである。先取性先進性に富んだセンシティブなハイクラスユーザーにとっては、かなり魅力的な商品であることも確かだ。スーパーEVのi8とともに一大旋風を起こすことも十分に考えられる。

はたして、どちらの勢力が優るだろうか。見物である。それによって、BMWiブランドの日本における初動の勢いが加速するか、減速するかが、決まる。もっとも、減速しても回生して再稼働のエネルギーを蓄えるのがEVというものだけれども……。
BMW i3

CHAdeMO方式の急速充電器にも対応。ソケットは右側後方に配置される。約30分で80%の充電が可能に

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