丸暗記できる子ども
英語教室でみんなと楽しみながら、そして、競争しながら多読多聴をする。
丸暗記できるタイプの音声付き英語絵本は、リズム読みができるような作りになっています。子どもはまるで歌を歌うように絵本の文章を読んでいきます。リズムにのって暗記していくため、歌のように絵本を丸ごと暗記できるというわけです。
エリック・カールの絵本は丸暗記しやすい
エリック・カールの絵本は読みやすくシンプルなストーリー。オススメは『Brown Bear, Brown Bear, What do you see?』 です。この絵本は動物がたくさん出てきます。紫の猫や青い馬などが出てきて子どもたちを楽しませてくれます。よく知られている『The Very Hungry Caterpillar(はらぺこあおむし)』も、少し長い文章ながら、子どもたちは丸暗記している絵本です。もう一つは、アメリカでは絶大な人気を誇るドクター・スースの作品。日本ではあまり人気がないのですが、アメリカの小学校には必ず置いてある絵本シリーズです。少しページの多い絵本ながらも、『In a People House(いえのなかで)』はリズム読みで丸ごと暗記できます。この絵本は、子ども英語教材開発会社の(株)mpiが音声CDを付けて販売していますので、一度聴いてみるといいでしょう。大人の私でも丸暗記できた絵本です。ドクター・スースの絵本はアメリカの映画にも小道具としてよく使われています。フォニックスを意識した文章の作りで、何とも妙なキャラクターが出てくるので、一度読むと、ドクター・スースの世界にはまってしまいます。
ストーリーを楽しむ子どもたち
私たち大人は英語の絵本を教材化してしまう事が多いのですが、子どもたち自身を見ていますと、英語よりも、ストーリーそのものを楽しんでいる様子があります。昨年度より、私は週2~3回公立小学校の朝活動で10分間の英語絵本の読み聞かせをさせて頂いております。子どもたちの様子を注意深く観察していると、本当に楽しそうにストーリーを聴いています。1年生も6年生も、ストーリーを楽しんでいる姿は同じ。英語教育用の絵本もたくさんありますが、ストーリーの楽しい絵本を選ぶ大切さを私自身が子どもたちから教えてもらっています。聞いているだけで丸暗記できる黄金期を逃さないよう、たくさんの絵本を子どもたちに多読多聴してもらいたいですね。
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