便利な切手収集用品
今回は切手収集をする上で、あると便利な切手用品を紹介したいと思います。 まずは切手を1枚1枚詳しく調べたり、観察したりする時に役立つ用品から見ていきましょう。ルーペ
切手デザインは何気ないものでも、拡大してみると、思わぬ迫力や魅力に気付くこともあります。デザインを細かく観察したい時は、5倍から10倍ほどのルーペがあると便利です。特に切手用ルーペである必要はなく、使いやすさや見やすさを重視してください。 印刷の違いなどを専門的に分類するときなどは、30倍~100倍ほどのものを使うこともありますが、ガイド自身は年に1-2回使うかどうかです。目打ゲージ
同じ切手でもギザギザ(目打)の数に違いがある場合があり、目打ゲージという特殊なスケールでギザギザを計測する人もいます。通例、切手は20ミリのあいだの間隔を数値化して分類します。ゲージは紙製のものや樹脂製の高級品までありますが、最初は安価なもので良いでしょう。カラーキー
同じ切手でも微妙に印刷時期によって刷色が異なる場合があります。そんな時に使うのが、カラーキーです。日本では使う人は少なく、常時取り扱っている業者も稀です。切手用アルバム
ガイド自身はストックブックでの収集でも充分だと思いますが、中級者・上級者になると、切手用アルバムに整理することが多くなります。ここでは切手用アルバムのリーフ(台紙)に切手を貼り込んで、コレクションするための方法を紹介します。切手用アルバムとは、切手を美しく並べて保管するファイルのことです。アルバム用のリーフ(台紙)には様々な規格のものがありますが、日本ではアメリカの規格であるレターサイズ(A4より縦がやや短い)を用いるのが一般的です。 切手用アルバムには図入りアルバムといって、この写真のように切手を収める位置が印刷されたタイプもありますし、パソコンなどでオリジナルなアルバムリーフを自作する人もいます。
ストックブックであれば、ポケットに切手を入れるだけですが、アルバムリーフは自分で切手を固定することになります。そこで使うのが、ヒンジとマウントという切手用品です。
ヒンジ
ヒンジとは、ドアの「蝶番」と同じ意味の言葉で、薄い紙に糊引きして折り目をつけた紙片です。下の写真のように、水を含んだ綿棒や舌先などでヒンジを湿らせて切手をアルバムリーフに貼り込んで整理していきます。 ガイド自身はドイツ・ライトハウス社製のヒンジを使っています。接着力が強く、封筒などをアルバムリーフに固定するのにも重宝しますし、ドイツを中心に長い間使用されてきたものなので、まず間違いのないところです。ただ、メーカーによって粘着力の強さや使い心地に差があり、イギリス・ギボンズ社製を専ら使う人もいます。機会があればいくつか試しても面白いでしょう。ヒンジを使うと、切手の裏に跡が残って嫌う人もいます。使用済切手の場合はあまり神経質になる必要はありませんが、特に未使用の高価な切手や用紙が薄くて弱い切手などでは使を避けたいところです。
このようにヒンジを使うのを避けたい時は、マウントを使います。
続いて、切手収集用品のマウントについて紹介します。
マウント
ヒンジの跡が気になる未使用切手などを整理する時は、マウントという用品を使います。マウントはフィルムを2枚重ね合わせた形になっていて、そこに切手をはさんで整理します。ハサミやカッターなどで簡単に切れるので、好きな大きさにカットして、アルバムリーフに貼り込んでいきます。 マウントはもともとドイツで開発された用品で、最初に売り出したメーカーの名前から「ハウイド」と呼ばれることもあります。灰色や透明なタイプもあるので、好みに応じて使い分けることも可能です。最初に買う時は、できるだけ様々な大きさのマウントを組み合わせたアソートメント商品(詰め合わせ・お徳用セット)を買うと良いと思います。ただし、通常価格より2~3割安く設定されている企画商品なので、常時買えるわけではありません。 切手を整理する上でよく使われていて、あると便利な用品の説明は以上です。これらの用品は、収集開始と同時に、一気に揃えても良いのですが、必要性を感じてから購入するくらいで充分だと思います。【関連記事】